島根県道・広島県道115号波佐芸北線

島根県道・広島県道115号波佐芸北線

島根県道・広島県道115号波佐芸北線（しまねけんどう・ひろしまけんどう115ごう はざげいほくせん）は、日本の島根県浜田市を起点とし、広島県山県郡北広島町に至る主要な一般県道です。両県を跨ぐ形で設定されており、中国地方の山間部における地域間の連携を支える重要な路線の一つと言えます。

路線概要

本路線の起点は、島根県浜田市金城町波佐に位置しています。ここから広島県方面へと向かい、山県郡北広島町西八幡原が終点となります。この県道は、主に島根県と広島県の県境を跨ぐルートを形成しており、その大部分は山間部を通過します。沿線には集落が点在し、地域住民の生活道路として、また特定の施設へのアクセスルートとしても機能しています。

通過する自治体

本路線が通過する自治体は、以下の通りです。

島根県
浜田市
広島県
山県郡北広島町

島根県側は浜田市の一部区間、広島県側は北広島町の一部区間を通過し、両県を結んでいます。

起点・終点および接続道路

本路線の起点と終点では、それぞれ国道と接続しています。

起点: 島根県浜田市金城町波佐
国道186号に接続します。国道186号は、島根県江津市から広島県大竹市までを結ぶ主要な国道であり、広域的な交通ネットワークの一部を形成しています。
終点: 広島県山県郡北広島町西八幡原
国道191号に接続します。国道191号は、山口県下関市から広島県広島市までを結ぶ国道であり、特に八幡高原周辺では地域間の主要なアクセス路となっています。

これらの接続により、本路線は周辺の国道ネットワークと連携し、地域内の移動だけでなく、より広範囲へのアクセスを可能にしています。

沿線施設と地理的特徴

波佐芸北線の沿線には、いくつかの施設や特徴的な地形が見られます。

沿線施設:
エクス和紙の館
浜田市立波佐小学校
八幡高原191スキー場

これらの施設は地域の文化や教育、観光資源に関わるものであり、本路線はこれらの施設へのアクセス路としても利用されています。特に八幡高原191スキー場は冬季のレジャー拠点であり、スキーシーズンには多くの利用者が本路線を通過することが予想されます。

峠:
木束峠（きつきだお）

本路線は、島根県浜田市と広島県山県郡北広島町の県境を越える際に木束峠を通過します。峠越えの区間は山間部の道路特有のカーブや勾配が存在し、特に冬季は積雪や凍結による影響を受けやすい可能性があります。県境を越える峠は、しばしば地域の気候や交通状況の変化点となります。

路線の管理

本路線の管理は、通過する自治体によって分担されています。

島根県側の区間（浜田市）は、島根県浜田県土整備事務所が管理を担当しています。
広島県側の区間（山県郡北広島町）は、北広島町の建設課が管理を担当しています。

このように、県と町が連携して路線の維持管理を行っています。

地域における役割

島根県道・広島県道115号波佐芸北線は、島根県浜田市と広島県山県郡北広島町という、異なる県に属しながらも地理的に近接した地域を結ぶ重要な連絡路です。両地域の住民間の交流や経済活動、あるいは沿線の観光地へのアクセスを支える生活基盤としての役割を担っています。特に、八幡高原地域へのアクセスにおいて、国道191号と連携し、その機能を補完する役割を果たしていると考えられます。山間部の道路であるため、地域の自然環境と調和しながら、安全な交通を確保するための継続的な維持管理が不可欠です。

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