島津久厚

島津久厚（しまづ ひさあつ）は、1918年（大正7年）10月8日に生まれ、2014年（平成26年）8月2日に95歳で亡くなった日本の実業家です。学習院の第23代院長を務めたほか、丸十産業の社長、島津茶園と島津山林の会長を歴任しました。宮崎県都城市出身で、都城島津家28代当主であり、戦前は男爵の爵位を持っていました。

家系

島津久厚の家系は、島津氏4代当主・忠宗の六男である資忠を始祖とし、代々日向都城3万9千6百余石を領していました。明治24年（1891年）には、特旨により華族に列せられ、男爵を授けられました。

経歴

男爵・島津久家の長男として生まれた久厚は、学習院高等科を経て東京帝国大学農学部を卒業しました。1942年（昭和17年）には陸軍技術将校となり、戦後は実業界で活躍しました。1947年（昭和22年）に丸十産業を設立し、翌年には島津山林を、1969年（昭和44年）には島津茶園を設立しました。1993年（平成5年）から2002年（平成14年）まで学習院院長を務め、教育界にも貢献しました。

その他、学習院桜友会第4代目会長、宮崎交通、宮崎放送などの取締役を歴任しました。また、宮崎県体育協会会長、宮崎県公安委員・公安委員長、日本林業経営者協会会長、日本赤十字社理事など、数多くの公職にも携わり、日本や郷土の発展に貢献しました。これらの功績により、紺綬褒章、藍綬褒章、旭日重光章を受章しています。

2005年（平成17年）度までに、都城島津家が所蔵する史料約1万点を都城市に寄贈し、その史料は国の重要文化財指定を目指しています。島津久厚は、急性心不全により2014年（平成26年）8月2日に亡くなりました。その功績を称え、没後正四位が贈られました。

家族

妻は本多穣子（侍従長・本多猶一郎の娘）で、長男は久和、次男は久友です。長女は砂田宏子（砂田重民の長男重博の妻）、二女は堀越陽子（丸文会長・堀越穀一の妻）、三女は竹内光子、四女は辻節子です。

島津久厚は、実業家、教育者、社会貢献家として多岐にわたる分野で活躍し、その生涯は日本の発展に大きく貢献しました。

参考情報

* 北郷氏系譜 (外部リンク参照)

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