島津久邦

島津久邦（しまづ ひさくに）

島津久邦は、江戸時代中期から後期にかけての薩摩藩士で、知覧島津家の19代当主を務めました。

生涯

宝暦3年（1753年）3月19日、島津久峰の三男として誕生しました。明和9年（1772年）に父・久峰が亡くなると、兄の久容（久徴）は既に島津加治木家を継いでいたため、久邦が知覧島津家の家督を相続することになりました。

安永3年（1774年）、藩主・島津重豪の帰国許可の謝恩使として江戸城に登城し、将軍・徳川家治に謁見しました。その後、安永7年（1778年）には寺社奉行、安永8年（1779年）には大目付、安永9年（1780年）には国分地頭職、同年には若年寄と、次々に要職を歴任しました。

天明7年（1787年）には家老に就任し、同年、藩主・重豪の参勤に随行して江戸へ下向しました。重豪からの信任が厚かったことが伺えます。

寛政3年（1791年）3月19日、39歳という若さでこの世を去りました。

役職

寺社奉行（安永7年（1778年））
大目付（安永8年（1779年））
国分地頭職（安永9年（1780年））
若年寄（安永9年（1780年））
家老（天明7年（1787年））

人物

島津久邦は、知覧島津家の当主として、また薩摩藩の重臣として、その職務に忠実に尽力しました。藩主・島津重豪の信頼も厚く、その参勤にも随行するなど、藩政に深く関わっていたことがわかります。

参考文献

『知覧郷土史』

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