島田亨

島田亨：実業家、投資家としての軌跡

島田亨氏は、1965年生まれの実業家、投資家です。USEN-NEXT HOLDINGSの取締役副社長COOとして経営を担う傍ら、トランスコスモスやツクイといった企業の社外取締役も務めています。そのキャリアは多岐にわたり、楽天株式会社の代表取締役副社長や、株式会社楽天野球団（東北楽天ゴールデンイーグルス）の代表取締役社長を歴任しました。また、パーソルキャリア株式会社（旧インテリジェンス）の創業メンバーの一人でもあります。

多様なキャリアと投資活動

東京都文京区出身の島田氏は、東海大学文学部を卒業後、リクルートを経てインテリジェンスの創業に参画しました。2000年頃からは、草創期のベンチャー企業を中心に投資活動を開始し、取締役として経営に参画するケースも多く見られます。

楽天野球団社長時代

2008年、島田氏は楽天野球団の社長兼オーナーに就任しました。これは、三木谷浩史氏が楽天本社の経営に専念するための後任人事でした。2012年に海外赴任のため球団社長兼オーナーを退任しましたが、その後も取締役として球団に関わり続けました。

島田氏は、楽天イーグルスの経営において、ビジネスとしての側面を重視する姿勢を示しました。朝日新聞の取材に対し、収益が見込めない場合、東北地方の他県での試合開催を減らす可能性を示唆したこともあります。また、公式ホームページでは「島田のつぶやき」というブログを設け、球団の最新情報を発信していました。

ドラフト会議においては、その強運ぶりから「黄金の右手」という異名を持ちます。2005年のドラフト会議で片山博視選手、2006年のドラフトでは田中将大選手を抽選で獲得したことは、ファンの間でも語り草となっています。島田氏の手相が描かれたキーホルダーが発売され、受験生に人気を博したというエピソードも残っています。

楽天退社後

2014年に楽天の代表取締役副社長に就任しますが、2016年に退社。その後、トランスコスモスの社外取締役に就任しました。2017年には、宇野康秀氏が社長を務めるU-NEXT（現USEN-NEXT HOLDINGS）の特別顧問に就任し、後に取締役副社長COOに就任しました。同年、U-NEXTはUSENとの経営統合により、USEN-NEXT HOLDINGSに商号を変更しています。さらに、USEN-NETWORKSの代表取締役社長など、USEN-NEXT HOLDINGSの子会社取締役も兼任しています。

2018年には、介護事業を手がけるツクイの社外取締役に就任するなど、その活躍の場を広げています。

経歴

1987年3月：東海大学文学部広報学科広報メディア課程卒業
1987年4月：株式会社リクルート入社
1989年6月：株式会社インテリジェンスを宇野康秀氏らと創業
1995年10月：株式会社インテリジェンス取締役副社長
2000年9月：株式会社シーズホールディングス代表取締役
2004年12月：株式会社楽天野球団代表取締役社長
2014年10月：楽天株式会社代表取締役副社長
2017年3月：U-NEXT（現USEN-NEXT HOLDINGS）取締役副社長COO
2017年12月：USEN-NEXT HOLDINGS 取締役副社長COO経営企画室長
2018年6月：ツクイ社外取締役（現任）

島田亨氏は、その卓越した経営手腕と幅広い人脈で、今後も様々な分野で活躍することが期待されています。

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