崔一彦

崔一彦（チェ・イルオン）

プロフィール

崔一彦（チェ・イルオン、朝鮮語: 최일언）は、1961年7月27日生まれ、山口県山陽小野田市出身の元プロ野球選手（投手）であり、現在は指導者として活躍しています。右投右打で、在日韓国人3世です。日本名は山本 一彦（やまもと かずひこ）です。

経歴

現役時代

在日2世の両親のもとで育ちました。下関商業高等学校では、3年春の選抜大会にエースとして出場。高校卒業後は専修大学に進学し、3年秋には明治神宮大会にも登板しました。

大学卒業後は、社会人野球に進む予定でしたが、韓国プロ野球創設の誘いを受け、1984年にOBベアーズ（現：斗山ベアーズ）に入団しました。

韓国での1年目から37試合に登板し、9勝を挙げる活躍を見せました。2年目には10勝を挙げ、リーグ5位の防御率を記録。3年目には19勝4敗という好成績でチームのエースに。ヘテ・タイガース（現：起亜タイガース）に対して13連勝を記録する「ヘテ・キラー」としても名を馳せました。

その後、LGツインズ、サムスン・ライオンズでもプレーしましたが、右肘の故障により1992年に現役を引退。通算成績は、240試合、78勝57敗11セーブ、防御率2.872でした。

引退後

引退後は韓国に残り、1993年から2003年まで古巣のOB（斗山）でコーチを務めました。その後、ハンファ・イーグルス、SKワイバーンズ、NCダイノス、LGツインズでもコーチを歴任しました。1995年には先発投手を中5日で回すローテーションを韓国で初めて導入し、チームの優勝に貢献。2000年、2019年にはコーチ賞を受賞するなど、指導者としても高い評価を得ています。

2019 WBSCプレミア12では韓国代表投手コーチを務め、2020年東京オリンピックでも韓国代表のコーチを務めました。

2022年からは、日本でも学生野球の指導が可能となり、母校の専修大学でコーチを務めました。その際、西舘昂汰投手の才能を見出し、指導を通して球速アップに貢献しました。

2023年には、鳥取市のスポーツ施設で独立開業の研修を受ける傍ら、アジアプロ野球チャンピオンシップで韓国代表投手コーチを務めました。

2025年からはサムスン・ライオンズの二軍監督に就任予定です。

プレースタイル・人物

韓国人の妻と、2人の子供（一男一女）がいます。妻と息子はニューヨーク在住ですが、娘は日本で暮らしています。

詳細情報

年度別投手成績

（省略）

背番号

24 （1984年 - 1989年）
34 （1990年）
11 （1991年）
27 （1992年）
78 （1993年 - 2003年、2012年 - 2018年）
77 （2004年 - 2011年）
71 （2019年 - 2020年）

脚注

（省略）

関連項目

山口県出身の人物一覧
* 専修大学の人物一覧

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