嵯峨直恆

嵯峨直恆

嵯峨直恆（さが なおつね、1950年10月9日 - ）は、日本の生物学者であり、北海道大学の名誉教授です。現在は函館国際水産・海洋都市推進機構長を務め、水産学の発展に尽力しています。また、マリンバイオテクノロジー学会の会長も務めました。

人物・経歴

1973年に山形大学理学部生物学科を卒業後、1977年に北海道大学大学院理学研究科植物学専攻の修士課程を修了しました。1981年には同大学院の博士課程を単位取得退学し、日本学術振興会の奨励研究員となりました。その後、1982年にはカリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所の研究員、1984年にはノースイースタン大学生物学部の研究員として研究活動に従事しました。

1983年には北海道大学から理学博士号を取得しています。1985年からは水産庁北海道区水産研究所の主任研究官を務め、1990年には東海大学海洋学部の教授に就任しました。1997年には東海大学海洋研究所先端技術センター長に就任。

2001年、北海道大学大学院水産科学研究科の教授に就任しました。2003年には日本藻類学会と日本水産増殖学会の評議員に選出され、2004年には日本植物学会の評議員にもなりました。2005年からは北海道大学大学院水産科学研究院の教授を務めました。

2007年にはマリンバイオテクノロジー学会岡見賞を受賞し、2008年には日本水産学会水産学進歩賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

2010年には北海道大学大学院水産科学研究院長・水産科学院長・水産学部長に就任し、同時にマリンバイオテクノロジー学会会長にも就任しました。2011年と2012年には、マリンバイオテクノロジー学会論文賞を受賞しています。2012年には日本水産学会の理事にも選出されました。

2014年には弘前大学食料科学研究所の所長・教授に就任し、2017年からは函館国際水産・海洋都市推進機構長を務めています。2020年には函館市魚類等養殖推進協議会会長、公立はこだて未来大学経営審議会委員に就任しました。

家族

妻は、尾崎左永子の門下である歌人の嵯峨牧子です。

嵯峨直恆は、長年にわたり水産学、特にマリンバイオテクノロジーの分野で顕著な業績を上げており、その研究成果は学術界だけでなく、水産業界にも大きな影響を与えています。

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