嶋正彦

嶋正彦：日本の経済発展に貢献した実業家

嶋正彦（しま まさひこ、1923年3月13日 - 2014年7月30日）は、日本の経済界に大きな足跡を残した実業家です。東京に生まれ、1946年に東京帝国大学経済学部商業学科を卒業後、三和銀行（現在の三菱UFJ銀行）に入行しました。

銀行員としてのキャリアを着実に積み重ね、1971年には代表取締役、1973年には代表取締役常務、そして1976年には代表取締役専務に就任するなど、順調にキャリアアップを果たしました。銀行で培った高い金融知識と経営手腕は、その後の嶋氏の活躍の基盤となりました。

銀行での成功を収めた後、嶋氏は石油業界へと転身します。1979年に丸善石油（現在のコスモ石油）の代表取締役副社長に就任し、1981年には代表取締役社長に昇格しました。社長在任中は、積極的な経営戦略で会社の発展に大きく貢献し、日本のエネルギー業界に大きな影響を与えました。

丸善石油社長退任後も、嶋氏の活躍は止まることはありませんでした。コスモ石油代表取締役会長に就任した後も、アブダビ石油会長、関西石油社長など要職を歴任し、その経験と知識を活かし、日本のエネルギー産業全体の活性化に尽力しました。

嶋氏は、単なる経営者としてだけでなく、常に先を見据え、グローバルな視点を持って経営に取り組んだ人物でした。その手腕は、日本の経済発展に大きく貢献したと評価されています。

晩年は、長年の功績が認められ、経済界から高く評価されました。2014年7月30日、肺炎のため91歳で逝去しました。

嶋正彦氏の生涯は、日本の高度経済成長期から現代までの激動期を生き抜き、その中で着実に成功を収めた、まさに日本の経済界を代表する人物と言えるでしょう。銀行員から石油業界のトップへと転身し、常にチャレンジ精神を持ち続けた嶋氏の功績は、後世に長く語り継がれることでしょう。

経歴概要

1923年：東京都に生まれる
1946年：東京帝国大学経済学部商業学科卒業、三和銀行入行
1971年：三和銀行代表取締役就任
1973年：三和銀行代表取締役常務就任
1976年：三和銀行代表取締役専務就任
1979年：丸善石油代表取締役副社長就任
1981年：丸善石油代表取締役社長就任
1986年：コスモ石油代表取締役会長就任
その他：アブダビ石油会長、関西石油社長などを歴任
2014年：肺炎のため死去（91歳）

参考文献

* 交詢社 第69版 『日本紳士録』 1986年

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