川之江三島バイパス

川之江三島バイパス

川之江三島バイパス（かわのえみしまバイパス）は、愛媛県四国中央市を東西に横断する重要な国道11号のバイパス道路です。この道路は、地域の特性や交通状況を考慮して整備されており、特に交通渋滞の解消を狙いとして作られました。

概要

川之江三島バイパスの沿線地域は、北側に瀬戸内海、南側には四国山地が広がっており、地理的には南北に狭い平野部が展開しています。そのため、従来の国道11号だけでは交通量が多く、慢性的な渋滞が発生していました。この問題を解決するため、1972年度から川之江三島バイパスの建設が始まりました。1985年3月には、最初の開通区間が整備され、国道192号から県道上分三島線に接続する部分が供用開始されました。この区間は1.4kmで、当初は暫定的に2車線で提供されましたが、その後さらなる拡幅が進められ、今では全長10.1kmのうち6.5kmが開通しています。

その後も、2009年3月までに終点である四国中央市具定町までの区間が整備され、うち3.5kmは4車線で運用されています。一方で、起点側の3.6km部分は未供用のままとなっており、これはルート上にある宇摩向山古墳が2011年度に国の史跡に指定されたためです。このため、2017年3月には国土交通省松山河川国道事務所と四国中央市がルート変更の方針を打ち出しました。

道路仕様

川之江三島バイパスは、第4種第1級の構造規格を持ち、主に4車線で設計されています。ただし、一部の区間は暫定2車線での運用となっています。

• - 道路幅員: 30.0m、25.0m（一部12.0m）
• - 車線幅員: 3.5m
• - 設計速度: 60km/h
• - 延長: 10.1km
• - 制限速度: 60km/h（暫定2車線区間は50km/h）

沿革

川之江三島バイパスの歴史にはいくつかの重要なマイルストーンがあります。事業は1972年に始まり、1979年には測量が行われ、その3年後の1982年には工事が進められました。1985年の開通を皮切りに、交通量の増加に応じて整備が続いていますので、2007年には国道319号交点と接続する550mの区間が開通しました。2009年には終点部が国道11号と接続され、ますます便利になりました。

沿線の特長

沿線には四国中央市の消防防災センターや、フレッシュバリュー三島店、ハローズ三島店などの商業施設が立ち並び、地域住民にとって利便性の高いエリアとなっています。また、イオンタウン川之江もかつてはジャスコとして知られ、地域の中心的なショッピングスポットとしての役割を果たしてきました。さらに、四国中央市市民文化ホールであるしこちゅ〜ホールも道路沿いにあり、文化活動の拠点としても機能しています。

川之江三島バイパスは、地域内外の交通の便を大きく改善し、活動の活性化にも寄与している重要な道路といえるでしょう。

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