国道319号

国道319号は、香川県坂出市を起点とし、徳島県三好市を経由して愛媛県四国中央市に至る全長約130キロメートルの一般[[国道]]です。香川、徳島、愛媛の3県を縦断する路線であり、歴史深い街道筋や、吉野川、銅山川といった自然豊かな風景の中を走ります。

起点から終点までの経路と特徴

起点である坂出市では国道11号と重複し、丸亀市、善通寺市と香川県内を東進します。善通寺バイパスの開通により、一部区間は片側2車線となり、交通事情が改善されました。

香川県仲多度郡まんのう町からは国道32号と重複し、徳島県三好市山城町川口まで南下します。この区間の一部は吉野川に沿って走り、雄大な自然を堪能できます。

三好市山城町川口から愛媛県四国中央市金砂町金砂湖までは、銅山川に沿って西進します。しかし、徳島県と愛媛県の県境付近や四国中央市の一部区間は、道幅が狭く、見通しの悪いカーブが連続するなど、運転には注意が必要です。これらの区間は、いわゆる「酷道」として知られています。

金砂湖からは北上し、四国中央市街地を経て、終点の三島金子交差点（国道11号・国道192号交点）に至ります。金砂湖から終点までは、法皇トンネルを除き、対面通行となっています。終点付近では、JR四国予讃線伊予三島駅の西側を通過します。

歴史

国道319号の香川県から徳島県にかけての区間は、古くから金毘羅街道として利用されてきました。近代においては、大久保諶之丞が中心となって建設された四国新道のルートを前身とし、1890年には丸亀・多度津から阿波池田・川口間が開通しています。その後、段階的な整備を経て、現在の国道319号にいたります。

1953年には一級[[国道]]32号の一部として指定されましたが、1970年に国道32号の経路変更に伴い、現在の国道319号として独立しました。その後、1993年には徳島県三好郡山城町から愛媛県伊予三島市までの区間が編入され、現在のルートが完成しました。

近年では、猪ノ鼻道路（2020年開通）やバイパス整備が着々と進められています。これにより、交通渋滞の緩和や安全性の向上に貢献しています。

道路状況と施設

国道319号には、善通寺バイパス、猪ノ鼻道路、法皇バイパスといったバイパス道路が整備されています。また、いくつかの橋梁やトンネルも存在します。代表的な橋梁には、善通寺大橋、大麻橋、五條橋、新宮橋、銅山川橋、神子屋敷大橋、平野橋、山田大橋、光明大橋などがあります。トンネルとしては、猪之鼻トンネル、法皇トンネル、権現トンネルなどがあります。

さらに、道の駅「空の夢もみの木パーク」（香川県仲多度郡まんのう町）や「たからだの里さいた」（香川県三豊市）なども沿線に位置しています。

地理

国道319号は、香川県坂出市、綾歌郡宇多津町、丸亀市、善通寺市、仲多度郡琴平町、仲多度郡まんのう町、三豊市、徳島県三好市、愛媛県四国中央市といった自治体を経由します。

沿線には、丸亀競技場、尽誠学園、善通寺市民体育館、箸蔵寺、徳島県立三好高等学校、徳島県立三好病院、徳島県立池田高等学校、三好警察署、阿波川口駅、新宮あじさいの里、うま農業協同組合新宮支店、仙龍寺、柳瀬ダム、金砂湖、金砂湖畔公園、具定展望台、四国中央警察署、伊予三島郵便局、うま農業協同組合本店など、様々な施設があります。

まとめ

国道319号は、歴史と自然が織りなす美しい風景の中を走る、魅力的な道路です。しかし、一部区間では道幅が狭く、カーブの多い箇所もあるため、安全運転を心がけることが重要です。観光やドライブを楽しむ際には、事前に道路状況を確認し、安全に配慮して走行しましょう。

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