川井大橋

川井大橋：信濃川に架かる地域の架け橋

川井大橋は、新潟県小千谷市の信濃川に架かる、小千谷市道川井細島芋坂線に属する橋長307mの連続箱桁橋です。小千谷市街地方面と川井地区を結び、地域住民の生活に欠かせない存在となっています。

概要

この橋は、鋼4径間連続箱桁橋という形式で、1等橋（TL-20）の橋格を有しています。全長は307m、総幅員は10.75m、有効幅員は9.75mで、車道は7.25m、歩道は片側2.5mとなっています。橋の床版は鉄筋コンクリートでできており、三菱重工業・川崎重工業JVと宮地鐵工所･住友重機械工業JVによって施工されました。架設工法には、手延べ送出し工法が用いられています。

親柱には、川井地区の象徴として「木造愛染明王座像」と「信濃川最後の渡し船」の絵が意匠として用いられています。これは、橋が単なる交通手段としてだけでなく、地域の歴史や文化を伝える役割も担っていることを示しています。

歴史

川井大橋が完成する以前は、「真皿の渡し」という渡し船が大字塩殿字細島と大字川井字真皿の間を結んでいました。この渡し船は、地域住民にとって重要な交通手段でしたが、川井大橋の完成によってその役割を終えました。

川井大橋は、1994年（平成6年）10月19日に開通しました。しかし、2004年（平成16年）10月23日に発生した新潟県中越地震によって、橋台の地盤沈下による段差が生じたほか、落橋防止装置のずれ、主桁のウェブの変形などの被害を受けました。その後、復旧工事が行われ、現在では安全に利用されています。

橋のデータ

形式：鋼4径間連続箱桁橋
橋格：1等橋（TL-20）
橋長：307.000 m
支間割：76.150 m+76.750 m+76.750 m+76.150 m
幅員：総幅員 10.750 m、有効幅員 9.750 m
車道：7.250 m
歩道：片側2.500 m
床版：鉄筋コンクリート
施工：三菱重工業・川崎重工業JV、宮地鐵工所･住友重機械工業JV
架設工法：手延べ送出し工法

外部リンク

空から見た信濃川・魚野川 - 北陸地方整備局 信濃川河川事務所
信濃川 小千谷市川井新田地先
* 信濃川 川井大橋

川井大橋は、地域の交通を支える重要なインフラであると同時に、美しい景観の一部として、また地域の歴史を伝える存在として、これからも地域の人々に愛され続けるでしょう。

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