川井重勇

川井重勇（かわい しげお）

1947年11月23日、東京都中野区に生まれた川井重勇は、2021年4月30日に73歳で生涯を閉じました。彼は、日本の政治家として、東京都議会議員を5期、東京都議会議長（第47代）を務めるなど、都政に大きく貢献しました。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事としても活動しました。

生い立ちと学歴

中野区立新山小学校、中野区立第一中学校を経て、1971年に武蔵工業大学（現在の東京都市大学）工学部土木工学科を卒業しました。

政治家としての経歴

1978年、自民党東京都連青年部総務会副会長に就任し、政治の世界へ足を踏み入れました。

1979年、中野区議会議員選挙で初当選し、政界でのキャリアをスタートさせました。中野区議を2期務めた後、1985年に東京都議会議員選挙に無所属で立候補しましたが、落選しました。その後、1987年に再び中野区議会議員に当選し、4期目を務める途中の1993年に再び都議選に自民党公認で挑戦しましたが、またしても落選しました。1997年、3度目の挑戦で東京都議会議員に初当選を果たし、その後5期連続で当選しました。

都議会議員としては、自由民主党東京都連の政務調査会長や幹事長を歴任し、都議会での存在感を高めました。2012年には、東京都議会オリンピック・パラリンピック招致議員連盟の設立に参加し、会長に選出されました。2015年10月には、東京都議会議長に就任し、都議会運営の重責を担いました。

2017年の東京都議会議員選挙では、落選し、政界引退を表明しました。その際、「若い人を、自民党再生をしていかなければならない」と述べ、後進に道を譲る意思を示しました。2019年には、長年の功績が認められ、旭日中綬章を受章しました。

人物像

川井氏は、都議会議長時代に、小池百合子都知事との間でいくつかの対立がありました。特に、小池都知事の初登庁時の対応や、リオデジャネイロオリンピックから帰国した小池都知事を出迎える際の態度がメディアで報道され、批判を浴びました。これらの出来事は、川井氏の政治家としての姿勢や考え方を象徴するエピソードとして語られています。

また、落選が決まった際には、「逆風というのもあったわけですが、私の件は私の至らない部分だと思う。毎回、選挙は厳しいものなので…」と自身の責任を認め、謙虚な姿勢を示しました。

死去

2021年4月30日、大腸がんのため東京都内の病院で死去しました。73歳でした。死没日をもって正五位に叙されました。

外部リンク

川井しげおオフィシャルサイト

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