川原幸男

川原幸男は、1913年（大正2年）8月30日に東京で生まれ、1985年（昭和60年）9月24日に亡くなった、昭和期の地方公務員であり、政治家です。彼は東京都港区長を3期にわたり務め、その行政手腕を発揮しました。

初期の経歴と公務員としての歩み

川原は、1937年（昭和12年）に法政大学専門部経済科を卒業しました。卒業後の1935年（昭和10年）には東京市芝区役所に入所し、地方公務員としてのキャリアをスタートさせました。芝区役所では、その能力を高く評価され、要職を歴任しました。

港区での活躍

東京市が東京都に再編された後、川原は港区役所において総務部長、教育長、助役といった重要な役職を歴任しました。これらの役職を通して、港区の行政運営に深く関わり、区政の発展に大きく貢献しました。

特に教育長としての経験は、その後の区長としての活動にも大きな影響を与えたと考えられます。彼は、港区の教育行政の向上に尽力し、地域社会の発展に不可欠な人材育成に貢献しました。

港区長としての活動

1975年（昭和50年）、川原は初の区長公選で港区長に選出されました。これは、彼にとって大きな転機であり、長年の公務員としての経験と知識が、政治家としての新たなスタートにつながりました。

区長として、彼は区民の福祉向上を第一に考え、さまざまな政策を推進しました。その卓越したリーダーシップにより、港区は大きく発展を遂げ、区民からの信頼も厚く、三期連続で区長に選出されました。

突然の逝去

三期目の任期中の1985年（昭和60年）9月24日、川原は急逝しました。彼の突然の死は、港区民にとって大きな衝撃であり、その功績を惜しむ声が多く聞かれました。

川原幸男は、地方公務員、政治家として、港区の発展に大きく貢献した人物として、その名は後世に語り継がれています。彼の生涯は、地方自治におけるリーダーシップの重要性を示す好例として、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

参考文献

* 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

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