川奈まり子

川奈まり子の経歴と活動

川奈まり子（かわな まりこ）は、1967年11月9日生まれの日本の作家、コラムニスト、人権活動家、そして元AV女優です。東京都世田谷区出身で、女子美術大学付属高等学校を経て、1988年に女子美術大学短期大学部グラフィックデザイン教室を卒業しました。

多岐にわたるキャリア

大学卒業後は、出版社デザイン室勤務やフリーライターとして活動した後、1999年に前夫との離婚を機にAVデビューを果たしました。初主演作『義母～まり子34歳～』は1万本を超えるヒットを記録し、大きな話題となりました。2003年にはAV監督の溜池ゴローと再婚しています。

2004年にAV女優を引退後は、2008年から2011年の間、小説家の森村誠一に師事し、小説執筆の勉強を重ねました。2010年からは女性誌を中心にコラムやポルノ小説の書き手として活動を開始し、2011年に『義母の艶香』で小説家デビューを果たしました。

小説家としての活動

小説家デビュー後は、女性誌を中心にコラムやホラー、官能小説の分野で執筆活動を続けています。著書には、『小説・エロスの告白』、『三十路セックス』、『義母の艶香』など多数の作品があります。また、『実話怪談』シリーズや、『東京をんな語り』など、ホラー作品も多く手がけています。

人権活動家としての側面

2016年には、AV出演者への支援と業界の健全化を目的とした一般社団法人表現者ネットワーク(AVAN)を設立し、代表に就任しました。この団体では、AV出演の強要問題に取り組み、出演者の権利保護や業界の透明化を目指しています。

川奈まり子自身もAVデビュー前に、ネット上の掲示板で知り合った男性からAV出演を強要されそうになった経験があります。この経験から、AV出演を強いられることのないように、業界の健全化に取り組んでいます。

著作リスト

単著

『小説・エロスの告白』 (2003)
『三十路セックス』 (2009)
『義母の艶香』 (2011)
『人妻、洗います』 (2012)
『甘く匂う』 (2013)
『禁蜜 義母と叔母とぼく』 (2013)
『人妻鑑賞会』 (2013)
『僕の兄嫁(ねえ)さん』 (2013)
『未亡人喫茶』 (2013)
『赤い地獄』 (2014)
『とろめきデパート』 (2014)
『甘くとけあう』 (2015)
『熟蜜 義姉のしずく』 (2015)
『寝盗られ妻』 (2015)
『出没地帯 実話怪談』 (2016)
『実話怪談 出没地帯』 (2016)
『迷家奇譚』 (2017)
『実話怪談 穢死』 (2017)
『実話奇譚 呪情』 (2017)
『実話奇譚 夜葬』 (2018)
『実話奇譚 奈落』 (2018)
『一〇八怪談 夜叉』 (2019)
『実話奇譚 怨色』 (2019)
『東京をんな語り』 (2021)
『家怪』 (2023)

共著

『鷹とまり子の大昇天』 (2004)
『怪談実話二人衆 嫐』 (2015)
『FKB 怪談幽戯』 (2015)
『女之怪談 - 実話系ホラーアンソロジー』 (2015)
『溜池家の流儀 AV夫婦の仲良し(秘)夫婦生活』 (2015)
『怪談五色 破戒』 (2016)
『瞬殺怪談 刺』 (2018)
『現代怪談 地獄めぐり』 (2018)
『怪談四十九夜 出棺』 (2018)
『怪談四十九夜 埋骨』 (2019)

連載

しらべぇ「川奈まり子の実話系怪談コラム」 (2015年 - )
TABLO「川奈まり子の奇譚蒐集」 (2018年 - )
TOCANA「情ノ奇譚」 (2018年 - )

その他の活動

写真集やDVDのリリース、舞台化作品の原作も手がけています。また、インタビュー集やルポルタージュにも登場しています。

まとめ

川奈まり子は、AV女優、作家、コラムニスト、人権活動家という多面的な顔を持つ人物です。自身の経験を活かし、AV業界の健全化を目指す活動は、多くの人々に影響を与えています。また、作家としてもホラー、官能小説の分野で独自の地位を確立しており、今後の活躍も期待されます。

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