川野三暁

川野三暁（かわの さんぎょう）

川野三暁は1910年3月31日に広島県山県郡で誕生し、1989年12月18日に89歳で逝去しました。彼は昭和期において僧侶として、また政治家として重要な役割を果たした人物です。

経歴

川野はまず龍谷大学予科を経て、1937年に東洋大学文学部を卒業しました。その後、彼は中国で8年間の留学生活を送り、国際的視野を広げました。1953年、彼は浄土真宗本願寺派宗会議員に選出され、1989年までの9期を務めました。この期間、彼は浄土真宗本願寺派の総務にも就任し、2回にわたってその任を担うなど、教団内での地位も確立しました。

1976年には池田勇人大蔵大臣の秘書官として政界への足場を築くと、1978年には日本仏教連合会の国際部長に就任しました。さらに1982年には浄土真宗本願寺派布教研究所の所長に就任し、宗教と社会の接点を追求していきました。

政治活動

川野は行政だけでなく、政治の現場でも活動し、1962年の第6回参議院議員通常選挙では自由民主党から全国区で出馬し当選しました。政治家としての彼は、参議院公職選挙法改正に関する特別委員長や第2次佐藤第1次改造内閣の北海道開発政務次官などを歴任し、その政策に多大な影響を与えました。

しかし、その後の第8回、第9回通常選挙では再度立候補するも、いずれも落選しました。

栄誉

1980年には、春の叙勲において勲三等旭日中綬章を受章しました。これは彼の多大なる貢献を評価するものであり、勲八等からの昇叙でもありました。

彼の生涯は、宗教の力を借りて社会の発展に寄与することに尽力したものであり、その姿勢は多くの人々に感銘を与えました。

死去と叙位

1989年12月18日、川野は89歳で死去しました。彼の死没日には、正五位に叙され、その業績は今もなお語り継がれています。

川野三暁は、僧侶として、また政治家として多くの業績を残した偉大な人物であり、日本の宗教界と政治界において重要な影響を及ぼしました。

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