工作舎

工作舎について

工作舎（こうさくしゃ）は、日本の出版社で、東京都新宿区に本社を構えています。1971年に創業され、自然科学、人文科学、文学、芸術など、多岐にわたる書籍を中心に出版しています。また、歴史的な雑誌『遊』を生み出し、それに続く様々な出版活動を展開しているのが特徴です。

沿革

工作舎は1971年4月に雑誌『遊』の編集制作チームとして発足し、池袋駅近くに初めて事務所を設立しました。同年9月には『遊』の創刊号が発行され、短期間で人気を集めました。この成功を受けて、1972年8月に事務所を新宿番衆町に移転し、出版活動を本格化させていきます。

その後、1973年には写真誌『off』を創刊し、1974年には初の単行本となる高内壮介の『湯川秀樹論』を刊行しました。1976年には翻訳通訳部門を強化し、1977年には渋谷区松濤に事務所を移転しました。

1982年には『遊』が休刊となり、出版の軸を雑誌から単行本へとシフトさせ、1988年からは『ライプニッツ著作集』を全10巻で発行開始しました。勤務期間中には、数多くの計画や企画が実施され、2001年には創立30周年を祝う企画としてさまざまな書籍がリリースされるなど、着実に成長を続けていきました。

受賞歴

工作舎はその出版活動に対しても数多くの評価を受けており、1997年以降、日本産業広告総合展で堀場製作所のPR誌『ABIROH』およびカレンダーが金賞といった名誉ある賞を連続で受賞しています。2000年には『ライプニッツ著作集』が第35回日本翻訳出版文化賞を受賞し、2005年には第20回梓会出版文化賞特別賞を受けました。また、その後も受賞の機会があり、特に岸本良彦訳のケプラー作品は多くの賞を得ています。

2016年には佐藤恵子の著作『ヘッケルと進化の夢』が毎日出版文化賞を受賞したこともあり、工作舎の出版物は常に高い評価を得ています。

現在の拠点

現在、工作舎は新宿区西早稲田に事務所を構え、広島での「工作舎展」などを通じて広く存在感を示しています。

このように、工作舎は長年にわたり日本の文壇に貢献し続けており、その優れた業績は今なお多くの読者や文化人に支持されています。これからのさらなる躍進にも期待が寄せられています。

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