工房織座

株式会社工房織座は、愛媛県今治市玉川町鬼原に本社を構える織物製造会社です。

創業と旧式織機の復活

宮崎タオルの工場長であった武田正利氏が、工場の閉鎖を機に独立を決意し、2005年に工房織座を創業しました。武田氏は、全国の織物産地を訪れ、使われなくなった旧式織機を収集。それらを分解し、使える部品を組み合わせて織機を再生させました。現在では、大正時代や昭和初期に活躍した9台の旧式織機を駆使し、デザイン性の高いマフラーやストールなどを製造しています。

革新的な技術と製品開発

工房織座は、世界初の「たてよこよろけもじり織り」を開発するなど、革新的な技術で独自の製品を生み出しています。その独創的な取り組みは高く評価され、2009年には「第3回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。

事業展開

本社・工場に直営店「KOBO ORIZA SHOP」を併設し、自社製品を販売しています。また、オンラインショップも展開しており、全国どこからでも購入可能です。

沿革

2005年: 武田正利氏が旧式織機を収集し、オリジナルの着尺一列機を完成。「工房織座」を創業。
2007年: ファクトリーショップをオープン。世界初の「たてよこよろけもじり織り」を開発。
2008年: オンラインショップをオープン。
2009年: 「絹孔雀シルクストール」が「感性価値創造ミュージアムinKOBE」にて選出。
2010年: ストールブランド「ITO」発売。「株式会社工房織座」設立。
2012年: 「COOL JAPAN WAO 工芸ルネッサンス」に選出。
2013年: 愛媛県資源循環優良モデル認定　優良循環型事業所認定。
2015年: ファクトリーブランドをリニューアル、ストールブランド「kobooriza」をスタート。明治時代の足踏み織機の復元に成功し、体験型ワークショップを開始。「ITO FLASH LIGHT」が「THE WONDER 500」にて選出。
2016年: タオル創造プロジェクト「水布人舎」スタート。合同展示会「ROOMS33」にて足踏み織機のパフォーマンスを実施。ファクトリーショップ「KOBO ORIZA SHOP」をリニューアルオープン。
2021年: ブランド「CUON:E」スタート。
2022年: 今治ワクワクミリョク 100名鑑に選出。
2024年: 直営ショップ、ワークショップアトリエを全面的に改装。

受賞歴

2006年: えひめライプサポートビジネスオーディション2006 最優秀賞
2008年: 21世紀 えひめの伝統工芸大賞 準大賞 (コットンキャップ)
2009年: 第三回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞
2010年: 2010年度グッドデザイン賞 (ITO WAVE・CONTRAST・FLASH)
2023年: 経済産業省「次代を担う繊維産業企業100選」 選出

工房織座は、伝統的な技術を継承しながらも、革新的な発想で新たな価値を創造し続ける企業として、今後ますますの発展が期待されています。

外部リンク

【公式】工房織座|天然素材のストール・マフラー・タオル

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