工藤恭孝

工藤恭孝（くどう やすたか）は、1950年3月20日生まれの日本の経営者であり、実業家です。ジュンク堂書店の創業者として知られ、現在は株式会社丸善ジュンク堂書店の代表取締役社長を務めています。彼の父親はキクヤ図書販売を経営していた工藤淳です。兵庫県で生まれ育ちました。

工藤恭孝は、兵庫県立兵庫高等学校を経て、1972年に立命館大学法学部を卒業しました。卒業後、彼は父親が経営するキクヤ図書販売に入社し、家業を手伝いました。その後、1976年に独立を決意し、株式会社ジュンク堂書店を設立、代表取締役社長に就任しました。同年、神戸市三宮にジュンク堂書店1号店をオープンさせました。

工藤恭孝が社長を務めるジュンク堂書店は、2010年時点で本社事務所を兵庫県神戸市の三宮店に置いています。東京都池袋本店（売り場面積2,000坪）と大阪本店（堂島アバンザ内：売り場面積1,500坪）を主力店舗として、系列店を含めると日本国内に52店舗、海外（台湾）に2店舗を展開するまでに成長しました。ジュンク堂書店は、豊富な在庫と専門性の高い品揃えで知られ、多くの読者から支持されています。

2009年には、大日本印刷と資本提携を行い、丸善CHIホールディングス傘下に入りました。さらに、大日本印刷・丸善との業務提携にも踏み切りました。これにより、ジュンク堂書店は、経営基盤を強化し、更なる事業拡大を目指すこととなりました。

2015年2月1日、丸善書店がジュンク堂書店を吸収合併し、丸善ジュンク堂書店が発足しました。工藤恭孝は、その代表取締役社長に就任し、合併後の新生企業の舵取りを担っています。

工藤恭孝は、テレビ番組にも出演しています。2007年4月30日にテレビ東京で放送された日経スペシャル カンブリア宮殿 「社員の個性で売りまくれ!」にジュンク堂社長として出演し、その経営哲学や書店経営に対する情熱を語りました。

工藤恭孝は、独立系の書店として独自の路線を切り開き、ジュンク堂書店を一大チェーンに育て上げた手腕が高く評価されています。書店の存在意義を追求し、地域文化の発展に貢献する彼の活動は、多くの人々に影響を与えています。

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