左営軍区故事館

左営軍区故事館の紹介

左営軍区故事館は、台湾の高雄市に位置する海軍の博物館で、海軍左営基地の内部に設立されています。2016年5月16日に開館したこの博物館は、海軍の栄光や歴史を称えるため、さまざまな歴史的資料や写真、模型を展示しています。来館者は海軍の恩恵を受け、新たな知識を得る貴重な機会を提供されています。

主な展示内容

早期左営

博物館の展示の一部には、古代から明・清時代までの左営地域の歴史が含まれています。特に、左営旧城（鳳山県旧城）の成り立ちや歴史を知ることができるパネルが設置されています。

乙未割台

このセクションでは、日本の台湾出兵を契機とした牡丹社事件や、日清戦争の結果締結された下関条約により台湾が日本に割譲されるまでの歴史が紹介されています。多くの資料を通じて、台湾の歴史におけるこの重要な変遷を振り返ることができます。

日拠形貌

1937年から1940年にかけて、当時漁村であった左営において、約3,700万坪の海軍港が整備されました。このエリアには高雄警備府も設置され、海兵団や第29航空戦隊など、当時の軍事インフラについて詳しい説明があります。また、第二次大戦後に武装解除された帝国海軍の艦船が中華民国海軍の旗艦となった際に使用されていた船鐘の実物も展示されています。

烽火歳月

このコーナーでは、第二次大戦末期におけるアメリカ軍による高雄地区への空爆に関する情報が展示されており、当時の緊迫した歴史を感じさせる内容となっています。

美軍足跡

1954年に結ばれた米華相互防衛条約によって、中国国民党海軍の発展が助けられ、その後のアメリカ軍の撤退までの歴史が語られています。アメリカとの相互防衛に関する資料が多く集まっており、地域の兵力配置の変化を示しています。

光復重建

日本が台湾を退いた後、中華民国海軍が新たな体制を整えた過程を示す艦船模型やパネル展示も見逃せません。過去の出来事から、現在へと続く海軍の歴史を知ることができます。

創新啟航

ここでは現在の海軍が保有する艦船や、将来保有を計画している装備のモデルなどが展示されており、海軍の将来に向けたビジョンを垣間見ることができます。

その他の展示

また、旧USS Hawkins (DD-873)の操舵室内部や、左営基地および周辺エリアのジオラマ展示もあり、リアルな体験ができるよう配慮されています。

見学情報

左営軍区故事館は、月曜日が休館日です。振日から金曜日までは09:00から12:00と14:00から17:00まで開館し、土日も09:00から17:00まで訪問可能です。訪問者は事前にスケジュールを確認すると良いでしょう。

アクセス

博物館へのアクセスには、台湾高速鉄道の左営駅や、台鉄の新左営駅、高雄捷運の左営駅から約2.6kmの距離があります。新左営駅のバス停からバス245系統に乗るか、高雄捷運の世運駅からバス39系統を利用し、四海一家バス停で下車するのが便利です。

このように、左営軍区故事館は台湾の海軍に関する貴重な知識や歴史を学ぶことができる場所であり、多くの人々に訪問が推奨されます。

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