左時枝

概要

左 時枝（ひだり ときえ、1947年3月27日生まれ）は、日本の女優であり、その活動は映画やテレビドラマにわたります。旧本名は額村多美子で、富山県富山市出身です。彼女は東京都立松原高等学校を卒業後、さらに東京女子体育短期大学に進み、1966年に卒業しています。その後、舞プロモーション、高瀬プロダクション、ファザーズコーポレーションを経て、現フリーの立場で芸能活動を続けています。彼女は血液型O型で、159cmの身長と50kgの体重を持ち、家庭では長姉が左幸子、姪が羽仁未央という繋がりを持っています。また、夫は造形作家の市田喜一です。彼女は女優としてだけでなく、画家としても表現を行い、第46回創展で創展賞を受賞するなど、その才能を発揮しています。

初期の経歴

左は、母が華道の指導者で影響を受け、1958年に映画「荷車の歌」で11歳の時にデビューしました。この作品では姉の幸子が演じた役の幼少期を演じたことで、注目を集めました。その後、1960年には上京し、1964年には高校3年時に参加した『ふたたび五月が…』で芸術祭奨励賞を受賞します。東京女子体育短期大学卒業後の1973年に結婚し、個人生活を楽しみつつ女優としてのキャリアを続けています。趣味には油絵、バッグソーイング、園芸、古美術、生け花があり、特技には体操や唄、料理、手芸が含まれています。

主な活動

左時枝は、大林宣彦監督の作品に常連出演しており、『22歳の別れ』や『野のなななのか』などでその演技を楽しむことができます。映画においては、特に1960年代から1970年代にかけて数多くの作品に出演しました。例えば、1967年の『女の一生』でははる美役、1969年の『心中天網島』でのお杉役、1977年の『悲愁物語』では阿部友子役を演じ観客に強い印象を残しました。さらに、彼女は『夢千代日記』（1985年）や『二十四の瞳』（1987年）、そして最近では『大コメ騒動』（2021年）など、広範囲にわたるジャンルで活躍しています。

テレビドラマでも多くの作品に出演しており、NHKの大河ドラマ『徳川家康』や『篤姫』、『江〜姫たちの戦国〜』などの歴史劇での演技が特に評価されています。また、彼女の出演作には、様々な分野のシリーズも含まれており、特にサスペンスやミステリー系の作品でその存在感が際立ちます。

左時枝はまた、アニメ映画『崖の上のポニョ』（2008年）においても声優として参加し、新たな表現の場を広げています。彼女の多才な活動は、女優業のみならず、様々なメディアでの表現を支え、多くのファンを魅了し続けています。

最後に

60年以上にわたる活動の中で、左時枝は数々の受賞歴を持ち、特に2015年には文部科学大臣賞を受賞するなど、その業績は高く評価されています。展示会やワークショップを通じて、自身の芸術的な観点を広げながら、今もなお多くのファンに愛される存在であり続けています。

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