巨人軍の歌 -闘魂こめて-

巨人軍の歌 -闘魂こめて- (きょじんぐんのうた とうこんこめて)

「巨人軍の歌 -闘魂こめて-」は、読売ジャイアンツの公式な球団歌であり、1963年に誕生しました。作詞は椿三平（池田誠一郎）、補作は西條八十、作曲は古関裕而によるものです。この曲は、NPBのセントラル・リーグに属する巨人の3代目球団歌として位置付けられ、特にファンにとって特別な存在となっています。

歴史的背景

「巨人軍の歌」は、1939年に制定された初代球団歌「野球の王者」を引き継いでいます。戦争を経て1946年にはリーグ戦が再開されましたが、初代歌はその後演奏されなくなります。1949年には2代目「ジャイアンツ・ソング」が制定されましたが、こちらもファンの記憶にはあまり残りませんでした。そこで、球団創立30周年を記念し、1963年に新たに歌唱を公募して「巨人軍の歌」が誕生しました。この楽曲は、全国の巨人ファンに愛される存在となり、特に「闘魂こめて」という通称で知られています。

制作のプロセス

新たに作詞された歌詞は、約2万篇の応募から選定されたもので、西條八十が補作を手掛け、作曲は古関裕而が担当しました。古関は過去に「野球の王者」の作曲も手掛けており、今回24年ぶりの再登板となります。発表当日は特別シングル盤もリリースされ、守屋浩やコロムビア男声合唱団による創唱も話題を呼びました。

ファンに与えた影響

4年後の1965年、巨人は「V9」と呼ばれる9連覇を達成し、この期間中「闘魂こめて」は全国で親しまれるようになりました。また、1980年代には、プロ野球の応援スタイルが浸透する中で、ファンの歌唱アレンジが生まれ、さらにはJR東日本が発車メロディとして本楽曲を採用するなど、その人気は広がりを見せています。

替え歌問題

近年、本楽曲の替え歌「商魂こめて」が話題を呼んでいます。この替え歌は巨人を揶揄する内容で、特にライバル球団のファンによって歌われることが多く、問題視されています。これに対し、各球団は侮辱的な歌を止めるよう呼びかけています。

結論

「巨人軍の歌 -闘魂こめて-」は、数十年にわたり読売ジャイアンツの象徴として親しまれ、時代を超えて多くのファンの心に深く根付いている楽曲です。その背後には、多くの人々の感情と歴史が詰まっており、巨人の応援文化の重要な一部を成しています。

もう一度検索