池田誠一郎

池田誠一郎：多彩な才能を持つ編集者、作詞家

池田誠一郎（いけだ せいいちろう）は、1908年8月17日に東京府北豊島郡岩淵町（現在の東京都北区）で生まれ、2001年4月10日に没した、日本の編集者であり、作詞家です。彼は、池田真琴（いけだ まこと）や椿三平（つばき さんぺい）というペンネームで作詞家として、また池田秋の月（いけだ あきのつき）というペンネームで川柳作家としても活動しました。

編集者から作詞家へ

池田誠一郎は、都内の出版社に編集者として勤務する傍ら、作詞の投稿を趣味としていました。その結果、50点近くの歌詞が採用されるという実績を残しました。彼の才能は多岐にわたり、様々なジャンルの作品を手がけました。

代表作：スポーツ音楽

池田誠一郎の代表作として最も知られているのは、椿三平名義で入選した読売ジャイアンツの3代目球団歌「巨人軍の歌 -闘魂こめて-」（1968年）でしょう。この歌は、長年にわたり多くの人々に愛され、球団の応援歌として親しまれています。しかし、彼のスポーツ音楽への貢献はこれだけに留まりません。池田真琴名義で応募した広島カープの2代目球団歌「広島カープの歌」もまた、彼の重要な作品の一つです。

スポーツ音楽の作品一覧

スポーツまつり（補作：西條八十、作曲：佐々紅華） - 山形新聞選定。池田まこと名義。
広島カープの歌（作曲：山本寿） - 池田真琴名義。1975年の新球団歌「それ行けカープ」制定後は「勝て勝てカープ」に改題され、公式応援歌として存続。
若い選手（補作：高橋掬太郎、作曲：江口夜詩） - 1956年メルボルンオリンピック日本選手団テーマ。
巨人軍の歌 -闘魂こめて-（補作：西條八十、作曲：古関裕而）

音頭・新民謡

池田誠一郎は、音頭や新民謡の分野でも数々の作品を残しています。これらの作品は、地域のお祭りやイベントで歌われ、地域文化の振興に貢献しました。

音頭・新民謡の作品一覧

皆野小唄（作曲：関根幸一） - 皆野町商工会選定
三島山中城音頭（作曲：押尾司）
日本平音頭（補作：岩瀬ひろし、作曲：上原げんと）
豊島民謡（作曲：大村能章）
府中音頭（作曲：ダニー飯田）
流山市民音頭（補作：城健司、作曲：山路進一）
水橋小唄（作曲：黒坂富治）

その他の作品

池田誠一郎は、軍歌や宗教歌、ご当地ソングなど、多岐にわたるジャンルの作品を手がけました。これらの作品は、彼の幅広い才能を示すものです。

その他の作品一覧

海行く日本（作曲：細川武夫） - 軍歌
みほとけのうた（作曲：入野義朗）
湯の国だより（補作：石本美由起、作曲：上原げんと） - 池田真琴名義。
* 洲本市民の歌（作曲：中田喜直） - 池田真琴名義。

池田誠一郎は、編集者、作詞家として、日本の音楽文化に大きな足跡を残しました。彼の作品は、今もなお多くの人々に愛され、歌い継がれています。

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