巻佑樹

巻佑樹（まき ゆうき）

巻佑樹は1984年6月26日に熊本県宇城市で生まれた元サッカー選手であり、現在はFCティアモ枚方のゼネラルマネジャーとして活動しています。彼の実父はJ2ロアッソ熊本の持株会理事であり、兄の巻誠一郎も元サッカー選手、姉はハンドボール選手として活躍するスポーツ一家に育ちました。

サッカーへの道

幼少期から誠一郎と共にサッカーとアイスホッケーを楽しんでいましたが、中学1年生の時にサッカー一本に絞る決断をしました。その後、長崎県立国見高等学校に進学、サッカー部に入部しましたが、初めは試合出場の機会に恵まれず苦労しました。しかし、3年生からようやく出場機会が増え、フォワードやディフェンダーとして活躍しました。卒業後は駒澤大学に進学し、大学在学中に数々の成果を収めました。

大学時代

駒澤大学ではDFからFWへとポジション転向し、その変化が功を奏し2003年には関東大学サッカーリーグ新人王に選ばれました。また、大学選手権では3連覇に貢献し、全ての年度で関東大学選抜に選出されるなど輝かしい実績を持っています。2005年にはユニバーシアードの日本代表にも選ばれ、自身の競技者としての価値をさらに高めていきました。

プロ入り

大学卒業後、彼は名古屋グランパスエイトに入団。入団早々のキャンプでは目立つ活躍を見せ、リーグ戦でも徐々に出場機会を得ていきました。2008年にはナビスコカップで3得点を挙げる活躍を見せ、リーグ戦でも1得点を記録しましたが、その後は出場機会の確保に苦しむ時期もありました。2009年にはACLでの好調ぶりがあり、一時的にセンターバックでも起用されるなど、ポジションに関わらずチームに貢献しました。2011年には湘南ベルマーレへ期限付き移籍し、2012年に名古屋に復帰。その後は両方のポジションをこなすこともありましたが、同年12月に現役引退を発表しました。

引退後の活動

引退後は名古屋や京都サンガF.C.でスカウトとして後進を支える役目を担い、その後2020年からはFCティアモ枚方のゼネラルマネジャーを務めています。日本サッカー協会の公認B級コーチライセンスを持ち、コーチとしてもチームを指導する立場にあります。特に、前年にアルビレックス新潟から戦力外通告を受けた小川選手を新監督に迎え入れるなど、若手選手の育成に力を入れています。

人物

巻佑樹の性格は賑やかで、周囲を明るくするムードメーカーとして知られています。年始の特番での盛り上げ役を務めたり、チームメイトや監督のビデオを撮ることで楽しい雰囲気を作る一面があります。また、彼は兄・誠一郎との対戦経験も持ち、2008年には初めて兄弟対決を果たしました。兄とは異なり、物静かさを持たない彼の性格がチーム内外での人気の要因の一つになっています。

おわりに

サッカー選手としてのキャリアを経て、巻佑樹は今後もサッカー界に貢献し続けることでしょう。彼の多面的な活動及びフィールドでの経験を活かし、サッカー後進に向けた指導の道を進んでいく姿は、多くの人々の刺激になります。

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