市原ひかり

市原ひかり：才能あふれるジャズトランペッターの軌跡

市原ひかりは、日本のジャズシーンを代表する女性トランペット、フリューゲルホルン奏者です。1982年東京都武蔵野市生まれ。洗足学園音楽大学ジャズコース首席卒業という輝かしい経歴を持ち、数々の賞を受賞し、多数のアルバムを発表するなど、活躍が目覚ましいミュージシャンです。

音楽の道へ

幼少期から音楽に親しみ、中学校の吹奏楽部でトランペットを始める。洗足学園音楽大学ではジャズトランペットの基礎を学び、ジャズ界の巨匠である原朋直氏に師事しました。大学卒業後の2005年、ポニーキャニオンよりアルバム『一番の幸せ』でメジャーデビューを果たします。

ニューヨークでのレコーディングと受賞歴

デビュー以降、精力的に作品を発表し続け、2006年にはニューヨークでレコーディングされた2ndアルバム『Sara Smile』を発表。この作品は、スイングジャーナル誌のゴールドディスクを受賞し、さらに第40回ジャズ・ディスク大賞ニュー・スター賞を受賞するなど、高い評価を得ます。続く2007年には3rdアルバム『スターダスト』もニューヨークでレコーディング。アダム・バーンバウム、ジョージ・ムラーツ、ビクター・ルイスら、錚々たるメンバーと共に制作されたこの作品も、スイングジャーナル誌ゴールドディスクを受賞しました。市原ひかり自身のオリジナルアレンジが光る作品群は、彼女の音楽的才能を強く印象づけます。

多彩なアルバムと活動

その後もコンスタントにアルバムを発表し、2008年にはスイングジャーナル誌の日本ジャズメン読者人気投票トランペット部門で2位を獲得。2010年にはカルテットでのアルバム『Move On』、2011年には『UNITY』、2012年には佐藤浩一とのデュオアルバム『Precioso』、2014年には『華麗なるギャツビー』を題材とした『Dear Gatsby』を発表するなど、ジャンルや編成にとらわれない幅広い活動を展開しています。2019年には、アメリカで録音した初のボーカル、トランペット双方を収録した9thアルバム『Sings & Plays』をリリース。

競馬との関わり

近年では、2018年の有馬記念でブラストワンピースが優勝したことがきっかけで競馬にハマり、現在はシルクホースクラブの出資会員となり、イクイノックスへの出資を公表しています。

市原ひかりの音楽性

市原ひかりの音楽は、テクニックの高さだけでなく、彼女の豊かな感性と表現力によって支えられています。ジャズを基盤としながらも、様々な音楽的要素を取り込み、聴く者を魅了する独自のスタイルを確立しています。彼女の演奏からは、音楽に対する情熱と、常に新しいものを追求する姿勢が感じられます。

まとめ

洗足学園音楽大学卒業、数々の賞を受賞、ニューヨークでのレコーディング、そして独自の音楽性で高い評価を得ている市原ひかり。ジャズトランペット奏者としてだけでなく、競馬ファンとしての顔も持つ彼女。今後も彼女の活躍から目が離せません。彼女の今後の活動に期待しましょう。

Discography

一番の幸せ (2005)
Sara Smile (2006)
Stardust (2007)
JOY (2008)
MOVE ON (2010)
UNITY (2011)
Precioso (2012)
Dear Gatsby (2014)
SINGS & PLAYS (2019)

出演

セッション2020 (NHK FM)

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