市口侑果

市口侑果（いちぐち ゆか）は、1992年7月3日生まれ、大阪府八尾市出身の元女子ソフトボール選手です。内野手として、ビックカメラ高崎ビークイーンに所属し、ソフトボール日本代表としても活躍しました。2021年に開催された東京オリンピックでは、金メダル獲得に大きく貢献しています。

経歴

6歳からソフトボールを始めた市口選手は、姉の影響を受け、幼い頃からオリンピック出場を夢見ていました。地元の大阪市立緑中学校を卒業後、千葉県の木更津総合高等学校に進学。高校2年生の2009年には、U-19日本代表に選出され、その才能を開花させます。2010年には、全国高校選抜大会で優勝を果たし、高校時代からその実力を示しました。

2011年、日本リーグの強豪であるルネサスエレクトロニクス高崎（現ビックカメラ高崎）に入団。同年、U-19日本代表として世界ジュニア選手権で準優勝を経験。2013年にはトップ代表に初選出され、以降、日本代表の主力選手として数々の国際大会に出場しました。2021年の東京オリンピックでは、全6試合中5試合に出場し、日本の金メダル獲得に大きく貢献しました。

所属チームでは、日本リーグ時代に6度のリーグ優勝を経験。2018年、2020年、2021年にはベストナインにも選出され、その実力を証明しました。2022年のJDリーグ開幕以降も、ビックカメラ高崎ビークイーンの不動の1番セカンドとして活躍し、2023年には日本リーグ時代から通じて4度目のベストナイン（二塁手）を受賞しました。2023年シーズン終了をもって現役を引退し、2024年からはビックカメラ高崎ビークイーンのコーチに就任しています。

選手としての特徴

市口選手の最大の武器は、卓越したバットコントロールとミート力です。シーズン打率が4割を超えることもあり、その打撃技術は高く評価されています。また、パンチ力も秘めており、長打も期待できる選手です。守備においては、俊敏な動きでセカンド、ショート、外野をこなすユーティリティープレイヤーとしても活躍しました。東京オリンピックでは、セカンドだけでなく、ライトとしても出場しています。

人物・エピソード

市口選手は、イチロー選手に憧れて左打者になったというエピソードを持っています。また、ミズノのソフトボール用具を愛用していることでも知られています。

自他共に認める人見知りな性格で、JDリーグの選手紹介サイトでは「人見知り安打製造機」というキャッチフレーズで紹介されています。2021年の東京オリンピックで金メダルを獲得した功績を称え、2021年12月15日には、八尾市役所前に記念のゴールドポスト（第27号）が設置されました。

詳細情報

日本リーグ個人表彰

2018年 - ベストナイン賞（遊撃手）
2020年 - ベストナイン賞（二塁手）
2021年 - 打点王（19打点）、ベストナイン賞（二塁手）

JDリーグ個人表彰

2023年 - [東]ベストナイン（二塁手）

背番号

26（2011年 - 2023年）

受章歴

紫綬褒章（2021年）

外部リンク

市口侑果 - Olympedia（英語）
Wow! Collection - JDリーグ
* ビックカメラ高崎ビークイーン

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