市川中学校・高等学校

市川中学校・高等学校の概要

市川中学校・高等学校は、千葉県市川市の本北方二丁目にある私立の中高一貫教育の学校です。併設混合型の教育システムを採用しており、中学校から進学した生徒と新たに外部から入学した生徒が第3学年から同じクラスで学ぶ形式が特徴的です。同校では帰国生のための特別入試も設けられており、各学年には一般生徒と帰国生による混合クラスが編成されています。また、成績の良い生徒を対象にした選抜クラスも中学3年生以上で用意されています。学校の略称には「市川」、「市学」、「IG」などがあります。

創設の歴史

市川中学校は1937年に開校されました。創設者の古賀米吉は、当時の英語教師として多くの優秀な生徒を輩出し、イギリスでの留学経験を持ちながら教育理念を確立しました。彼は生徒の自主性を重視し、独自の人間観や精神を育む「第三教育」を実践しました。初代校長には、中村進午が就任し、開校当初の新入生はわずか32名でしたが、米吉の指導のもとで学校は大きく発展しました。米吉は私学の振興に寄与した功績が認められ、数々の賞を受賞しています。

学校の変遷

開校から70年近くは男子校でしたが、2003年の校舎移転に伴い男女共学を開始しました。中学の共学化を経て、2006年から高校でも共学が始まりました。教育課程は時代に応じて変化し、2017年からは高校入試科目が5教科に拡大されました。さらに、学校法人市川学園は中高一貫校の運営のみならず、3つの幼稚園も併設しています。

教育方針と校風

市川学園の教育方針は「個性の尊重」と「自主自立」を掲げ、教育理念として「独自無双の人間観」「よく見れば精神」「第三教育」の三本の矢を立てています。生徒たちは自分自身で学ぶ力を身につけることを重視しており、そのためにシラバスを使った学習計画の共有や、一部学年でのタブレット端末の導入なども行っています。また、自由主義的な校風が醸成されており、生徒の自主性を育む環境が整っています。

施設と部活動

校内施設には、コミュニティプラザや多目的ホール、体育館、各種グラウンドなどがあります。文化部や運動部も充実しており、英語や美術、音楽部などの文化系、野球やサッカー、相撲等の運動系の活動が盛んです。特に相撲部は、関東高等学校の大会にも出場するなど活躍を見せています。

著名な出身者

市川中学校・高等学校からは、多くの著名人が輩出されています。政治・経済界では参議院議員の臼井正一や元千葉県市川市長の村越祐民が、文化やメディアの分野では作家の高橋義夫や漫画家の綱本将也が名を連ねています。さらに、スポーツや芸能分野でも数多くの卒業生の活躍が見られます。

アクセス

交通手段として、JR本八幡駅からのバスが充実しており、登下校時にはスクールバスも運行されています。また、自転車通学も認められており、周辺の駐輪場を利用することができます。

以上が市川中学校・高等学校の概要と特徴です。生徒たちはここで多様な教育を受け、自立した個人へと成長していきます。

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