市町村立学校職員給与負担法

市町村立学校職員給与負担法概要

市町村立学校職員給与負担法（しちょうそんりつがっこうしょくいんきゅうよふたんほう）は、昭和23年7月10日に施行された日本の法律で、町村立の学校に勤務する職員の給与負担を都道府県が行うことを定めています。この法律は、地方自治体の自主性と自立性を高めることを目的にした改革の一環として制定されました。特に、指定都市の設置する学校はこの法律の適用外となる点が重要です。

対象職員

この法律による給与負担の対象となる職員には、以下のような職種があります。

• - 定時制高校以外の市町村立の小学校や中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程、特別支援学校の校長、副校長、教頭など。
• - 特に、主幹教諭や指導教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、助教諭、養護助教諭、寄宿舎指導員、講師及び事務職員なども含まれています。

対象となる職員は、以下の規定に基づいて都道府県が定めた教職員定数に従って配置されることが求められています。

1. 義務教育諸学校標準法に基づく職員定数。
2. 高等学校標準法に基づく職員定数。
3. 特別支援学校の幼稚部の職員。

また、定時制高校の職員については、中等教育学校の後期課程を含む市町村立の高等学校で定時制課程を担う職員が該当します。

給与の内容

この法律に基づいて支給される給与は、一般職員に対して支給される以下のような手当が含まれます。

• - 基本給や扶養手当、地域手当、住居手当、通勤手当などの生活に関わる手当。
• - 特殊勤務手当や時間外勤務手当、宿日直手当、退職手当、退職年金、旅費なども該当します。また、特定の職員には、特定任期付職員業績手当や寒冷地手当が用意されていることも特徴といえます。

一方で、非常勤講師には、報酬及び職務に必要な経費の弁償のみが支給されます。

改正の背景

2015年4月1日施行の改正により、指定都市によって設置される学校はこの法律の対象外とされています。これは、地域の実情や行政の運営方針に応じた改革として位置づけられています。そのため、地域の特色やニーズに応じた教育体制の確立を促進することが目的とされています。

まとめ

市町村立学校職員給与負担法は、日本の教育制度における重要な法律の一つであり、地方自治体の学校における教育の質を保つために不可欠な制度を提供しています。地域の自立性を高めると共に、教職員の安定した給与支給を実現することで、教育現場のさらなる発展を目指しています。

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