市立藤井寺市民病院

市立藤井寺市民病院について

市立藤井寺市民病院は、大阪府藤井寺市に位置する医療機関でした。この病院は、藤井寺市病院事業の設置に関する条例に基づいて設立され、地域の健康を支える重要な役割を果たしてきました。しかし、老朽化が進んだため、2023年9月27日に市議会で閉院に向けた条例案が承認され、2024年3月末に閉院することが決まりました。市民にとって親しみ深い存在であったこの病院は、地域医療の歴史にひとつの区切りを迎えることとなりました。

沿革

市立藤井寺市民病院の起源は、1950年11月に開院した道明寺村国保直営道明寺病院にさかのぼります。1951年には町政施行に伴い、道明寺国保直営道明寺病院に改称され、その後の町村合併を経て、1959年には藤井寺道明寺町国保道明寺病院に、1960年には美陵町国保道明寺病院と名前が変更されました。1966年の市制施行により、藤井寺市国保道明寺病院となり、1968年には現在の藤井寺市立道明寺病院に再改名されました。

1987年には市立藤井寺市民病院として一般市民に親しまれる存在となり、1996年からは在宅医療をスタートしました。多くの地域住民にとって、この病院は信頼のおける医療を提供し続けてきたのです。しかし、2024年をもって閉院することが決定し、患者の利便性を考慮して小児科の入院診療機能は大阪はびきの医療センターへ、災害医療センター機能は青山病院に移転されることになっています。

提供する診療科

市立藤井寺市民病院では、以下の診療科が設けられていました：

• - 内科
• - 外科
• - 整形外科
• - 小児科
• - 消化器外科
• - 消化器内科
• - 放射線科
• - リハビリテーション科
• - 麻酔科

これらの診療科が地域住民の健康を支え、専門的な医療サービスを提供してきました。また、各種法令による指定・認定を受けており、各学会からも認定される施設としての信頼も得ていました。

交通アクセス

市立藤井寺市民病院へのアクセスは非常に便利で、近鉄南大阪線の「道明寺駅」から徒歩約4分という位置にありました。市民にとって通いやすい場所にあったことも、長年にわたる人気の理由の一つでした。

まとめ

市立藤井寺市民病院の閉院は、多くの地域住民にとって悲しい出来事ですが、医療機能の移転により今後も必要な医療サービスを受けることができるでしょう。地域医療の歴史を支えてきたこの病院が持っていた役割は多大でした。市民のための医療が今後も継続されることを願ってやみません。

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