布佐町

布佐町（ふさまち）

概要

布佐町は、かつて千葉県東葛飾郡に存在した町です。現在の千葉県我孫子市の東部に位置しています。利根川の水運が盛んだった時代には、交通の要衝として発展しました。しかし、明治時代以降、鉄道や汽船などの交通機関が発達するにつれて、利根川の水運は衰退し、布佐町の役割も変化していきました。

地理

布佐町は、千葉県の北西部に位置し、町の北から東にかけて利根川が流れています。南には、第二次世界大戦後の大規模な干拓事業が行われるまで手賀沼がありました。この地理的条件が、水運の要衝としての布佐町の発展を支えたと言えるでしょう。

沿革

1889年（明治22年）5月22日 - 町村制が施行され、布佐村、江蔵地村、大作新田、浅間前新田、相島新田、布佐下新田、三河屋新田が合併し、南相馬郡布佐町が誕生しました。
1897年（明治30年）3月30日 - 東葛飾郡が南相馬郡を編入したことにより、東葛飾郡布佐町となりました。
1955年（昭和30年）4月29日 - 我孫子町、湖北村と合併し、新たに我孫子町が発足。同日、布佐町は廃止されました。

町長

布佐町の町長は以下の通りです。

14代 榎本次郎右衛門
15代 榎本次郎右衛門
代数不明 松岡鼎

交通

鉄道

国鉄（JR東日本）成田線
布佐駅

出身著名人

15代榎本次郎右衛門（衆議院議員）：政治家として活躍しました。
岡田武松 - 中央気象台（現・気象庁）長、文化勲章受章者：気象学の発展に大きく貢献しました。

その他

気象送信所：岡田武松の発案により町内に設置されました。

参考文献

我孫子市史編集委員会 近現代部会 編『我孫子市史 近現代篇』我孫子市教育委員会、平成16年3月31日、779p.

関連項目

* 千葉県の廃止市町村一覧

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