南相馬郡

南相馬[[郡]]（みなみそうまぐん）

概要

南相馬[[郡]]は、かつて千葉県に存在した郡です。1875年に下[[総国]]相馬[[郡]]の利根川以北が茨城県に移管された後、1878年に利根川以南の地域が郡区町村編制法によって南相馬[[郡]]として成立しました。同時に、茨城県側の相馬[[郡]]は北[[相馬[[郡]]]]となりました。しかし、南相馬[[郡]]は1897年に東[[葛飾[[郡]]]]に編入され、その歴史を閉じました。なお、福島県の相馬[[郡]]は、下[[総国]]相馬[[郡]]を起源とする相馬氏に由来し、現在も交流があります。

郡域

1878年に南相馬[[郡]]が発足した当時の郡域は、現在の行政区分でいうと、おおむね以下の地域に相当します。

我孫子市全域
柏市の一部（旧沼南町、富勢村）

歴史

郡発足までの沿革

明治初期の「旧高旧領取調帳」によると、この地域は以下のようになっています。

1868年（慶応4年）
7月13日：駿河田中[[藩]]主の本多正訥が安房長尾藩に転封。
8月8日：旧田中[[藩]]領と幕府領が下総知県事の管轄となる。
明治初年頃：中峠村下が開村。
1869年（明治2年）1月13日：下総知県事の管轄区域が葛飾県の管轄となる。
1871年（明治4年）
7月14日：廃[[藩置県]]により、藩領が関宿県、一宮県となる。
11月14日：第一次府県統合により、全域が印旛県の管轄となる。
1873年（明治6年）6月15日：千葉県の管轄となる。
1874年（明治7年）
上柳戸村と下柳戸村が合併し柳戸村となる。
小溝新田が布施村に編入。
1875年（明治8年）5月7日：相馬[[郡]]のうち利根川以北の町村が茨城県の管轄となる。

郡発足以降の沿革

1878年（明治11年）
11月2日：郡区町村編制法の千葉県での施行により、千葉県相馬[[郡]]の区域をもって南相馬[[郡]]が発足。「印旛下埴生南相馬[[郡]]役所」が印旛[[郡]]佐倉新町に設置され、印旛[[郡]]・下埴生[[郡]]と共に管轄。
印旛[[郡]]染井入新田と東[[葛飾[[郡]]]]高柳新田の所属郡が本郡に変更。
1882年（明治15年）：高柳新田が高柳村に編入。
1884年（明治17年）頃：沖田新田が新木村に編入。
1887年（明治20年）：印旛[[郡]]根戸村新田の所属郡が本郡に変更。
1888年（明治21年）：布佐村が布佐町に改称。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、以下の町村が発足（現存しない地名は〈 〉で現在の地名を示す）。
布佐町 ← 布佐町、江蔵地新田、布佐下新田、浅間前新田、大作新田、相島新田、三河屋新田（現・我孫子市）
湖北村 ← 中里村、中峠村、新木村、古戸村、日秀村、中峠村下、印旛[[郡]]中里村新田、新木村下、日秀村新田（現・我孫子市）
我孫子町 ← 我孫子宿（同年までに阿孫子村が改称）、下戸村〈下ヶ戸〉、高野山村、青山村、柴崎村、岡発戸村、都部村、都部新田（詳細不明）、印旛[[郡]]我孫子村新田、高野山新田、岡発戸村新田、都部村新田（現・我孫子市）
富勢村 ← 布施村、根戸村（現・柏市、我孫子市）、久寺家村（現・我孫子市）、宿連寺村、印旛[[郡]]松ヶ崎村新田、呼塚新田、根戸村新田、東[[葛飾[[郡]]]]柏堀之内新田（字一番割水神前のみ）（現・柏市）
風早村 ← 塚崎村、大井村、大島田村、箕輪村、五条谷村、高柳村、藤ヶ谷村、藤ヶ谷新田、印旛[[郡]]大井村新田、箕輪村新田（現・柏市）
手賀村 ← 泉村、若白毛村、岩井村、鷲ノ谷村、金山村、柳戸村、片山村、手賀村、布瀬村、印旛[[郡]]泉村新田、岩井村新田、鷲野谷新田、片山村新田、手賀村新田、布瀬村新田、染井入新田（現・柏市）
1897年（明治30年）4月1日：郡制の施行により、東[[葛飾[[郡]]]]と南相馬[[郡]]の区域を統合し、改めて東[[葛飾[[郡]]]]が発足。同日、南相馬[[郡]]は廃止。

行政

印旛・下埴生・南相馬[[郡]]長が置かれていました。

脚注

[注釈]

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 12 千葉県、角川書店、1984年3月1日。ISBN 4040011201。

外部リンク

旧高旧領取調帳データベース

関連項目

消滅した郡の一覧
相馬[[郡]]
北[[相馬[[郡]]]]
葛飾[[郡]]
* 東[[葛飾[[郡]]]]

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