希望〜Yell〜

NEWSのメジャーデビューシングル『希望〜Yell〜』：その軌跡と記録

2004年5月12日、日本の男性アイドルグループNEWSにとって記念碑的な1枚となるメジャーデビューシングル『希望〜Yell〜』がリリースされました。前作『NEWSニッポン』が事実上インディーズ扱いだったため、本作が彼らの本格的なメジャーデビューシングルとして位置付けられています。

デビューを飾るにあたり、NEWSは全国各地を駆け巡り、精力的なプロモーション活動を実施しました。実に約200本ものラジオ番組に出演し、デビューシングルの認知度向上に大きく貢献しました。この積極的な姿勢が、彼らの成功を後押ししたと言えるでしょう。

リリース形態としては、初回生産限定盤と通常盤の2種類が用意されました。それぞれのジャケット写真は異なり、収録曲にも違いが見られます。初回生産限定盤には「NEWSプレミアムキャンペーン」の応募はがきが、通常盤には応募券が封入されており、このキャンペーンではメンバー参加のイベント「NEWSプライベートパーティー」への招待や、オリジナルグッズが抽選で当たるという企画が実施されました。「NEWSプライベートパーティー」の一部模様は、後に発売されたアルバム『touch』の特典DVDに収録され、ファンにとって貴重な映像として現在も人気を博しています。

チャート成績においても、『希望〜Yell〜』は大きな成功を収めました。発売初週には27.1万枚という驚異的な売上を記録し、オリコン週間シングルランキングで堂々の1位を獲得しました。これは、彼らの高い人気とデビューへの期待の高さを如実に示す結果と言えます。

楽曲について見ていきましょう。通常盤には表題曲である『希望〜Yell〜』に加え、『Stand Up』『Good News!』『LET'S GO TO THE PLANETS』の計4曲が収録されています。『希望〜Yell〜』はTBS/フジテレビ系『アテネオリンピックバレーボール世界最終予選』のイメージソングとして使用され、高い知名度を獲得しました。

『Stand Up』は、イギリスのグループ、ライト・サッド・フレッドのカバー曲で、フジテレビ系『バレーボールワールドカップ2003』や『第35回春の高校バレー』の挿入歌・イメージソングとして使用されました。興味深いことに、NEWS結成以前、小山慶一郎、加藤成亮、草野博紀の3人が所属していたユニット「K.K.Kity」がオリジナルとして歌っていた楽曲でもあります。その後、NEWSの23rdシングル『BLUE』の初回盤Bでは、「Represent NEWS Mix」として4人体制で再録され、新たなアレンジでファンを魅了しました。

『Good News!』と『LET'S GO TO THE PLANETS』は、NEWSの楽曲を数多く手がけた制作陣による作品で、彼らのデビューを華やかに彩る楽曲として仕上がっています。初回生産限定盤には、これらの楽曲に加え、それぞれのオリジナルカラオケバージョンも収録されており、ファンにとって嬉しい特典となっています。

さらに、『希望〜Yell〜』のミュージックビデオは、その後も数多くのライブ映像作品に収録され続けています。NEWSのコンサートツアー『pacific 2007 2008 -THE FIRST TOKYO DOME CONCERT』や『NEWS LIVE DIAMOND』をはじめ、『NEWS DOME PARTY 2010 LIVE! LIVE! LIVE! DVD!』、『NEWS LIVE TOUR 2012 〜美しい恋にするよ〜』、『NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome』、『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』、『NEWS LIVE TOUR 2016 [[QUARTETTO]]』、『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 "Strawberry"』、『NEWS DOME TOUR 2018-2019 EPCOTIA -ENCORE-』、『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』、『NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 NEWS EXPO』、『NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 in TOKYO DOME BEST HIT PARADE!!! 〜シングル全部やっちゃいます〜』など、メンバーの変遷やグループの成長を象徴するかのように、長年にわたってライブで披露され続けており、ファンの間で根強い人気を誇っています。

『希望〜Yell〜』は、単なるデビューシングルとしてだけでなく、NEWSの歴史、そして彼らの成長を象徴する1枚と言えるでしょう。このシングルは、彼らの音楽活動の出発点であり、同時に、現在に至るまで続く彼らの輝かしいキャリアの礎となりました。

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