常守朱

常守朱 (つねもりあかね)

『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの主要人物の一人。厚生省公安局刑事課一係に所属する監視官として、数々の事件に立ち向かう。

プロフィール

声 - 花澤香菜
性別: 女性
生年月日: 2092年4月1日
身長: 163cm
血液型: A
出身地: 千葉県

人物

シリーズ1期ではヒロイン、2期と劇場版では主人公を務める。一貫して公安局刑事課一係の監視官であり、1期開始時は20歳。コールサインは1期で「シェパード2」、2期で「シェパード1」。

ショートボブが特徴的で、訓練施設を首席で卒業した優秀な人物。新任監視官として配属された当初は不器用ながらも、天真爛漫で強い正義感を持つ。常に冷静で優しく、たとえ相手が執行対象者であっても、説得や行動を制止するなど、命を奪わないよう全力を尽くす。

特筆すべきは、彼女のストレス耐性の高さ。困難な状況でも迅速に立ち直り、気分転換を図る能力に長けている。また、疑問を持つことと遵法精神を重んじる姿勢を併せ持ち、現行の社会制度を受け入れつつも、問題解決に向けて常にポジティブな視点を持つ。そのため、サイコパスが濁りにくいという特異な精神構造を持つ。

過去には、友人や祖母を殺害されるという辛い経験から犯罪係数が上昇したこともあったが、すぐに回復している。癖の強い執行官たちに翻弄されながらも、事件の捜査に真摯に取り組み、中でも狡噛慎也には特別な関心を抱き、共に捜査を行うことが多い。周囲からは、狡噛からは「監視官」「常守」「お前」「あんた」、宜野座からは「常守」「常守監視官」「あなた」、霜月からは「先輩」、縢からは「常守ちゃん」「朱ちゃん」、征陸からは「お嬢ちゃん」など、様々な呼び方で呼ばれている。家族は両親と祖母の葵。

劇中の動向

第1期

学生時代、シビュラシステムの職業適性診断で、あらゆる官公庁の職業でトップレベルの適性を示す中、唯一、厚生省公安局刑事課監視官としての適性がA判定だったことから、「自分にしかできない生き方」を求めて監視官の道を選ぶ。配属早々に事件に巻き込まれながらも、狡噛との関わりや槙島聖護を巡る事件を通して、刑事として大きく成長していく。

シビュラシステムの正体を知り苦悩するも、社会の平和のためにはシビュラシステムの必要性を重視する姿勢を示す。その結果、シビュラシステムから、槙島によって引き起こされた混乱を収拾することを期待され、「フェイズ2適性＝シビュラシステムの正体を知る者」として認定される。シビュラシステムと交渉し、槙島の確保を条件に逃亡犯となった狡噛の助命を取り付け、槙島を追うも、彼の殺害を阻止することはできなかった。

第2期

狡噛や執行官に降格した宜野座伸元の不在の中、一係を牽引する存在となる。事件の推理の際には、狡噛が愛用していたタバコを焚くことがある。また、禾生壌宗局長がシビュラの端末であることを知っているため、二人きりの際には対等な口調で話す。

鹿矛囲桐斗による一連の事件では、彼のシビュラに対する裁きの見届け人として見込まれる。祖母が殺害されたことで、鹿矛囲を殺処分すべきか葛藤するが、最終的には法に則り彼を裁きにかけることを決意。鹿矛囲と共にシビュラシステムに集合的サイコパスの計測を行うよう選択を迫り、システムの進化を促す。葵殺害犯である東金朔夜の挑発には動揺するも、鹿矛囲に諭された上で社会を託され、執行された彼の最期を見届ける。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

鹿矛囲事件から1年半後、2116年。シビュラシステムが海外に輸出され、初の試験導入先となったSEAUnの首都シャンバラフロートで、つかの間の平和が訪れる。しかし日本では、武装テロ集団が密入国。常守朱は一係と共に現場へ急行し、テロリストを制圧する。事件の真相を確かめるため、単身SEAUnへと向かう。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System

刑事課一係監視官として、夜坂泉事件や花城フレデリカの紹介などに関わる。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE

公安局統括監視官として、法の存続を訴える中で、襲撃された船舶の事件に遭遇する。

第3期

ある事件により拘留中の身となり、「人殺しの元監視官」と呼ばれる。しかし、他の刑事課の者たちからは「伝説の監視官」として敬意を払われている。慎導灼の刑事課配属をシビュラに推薦し、彼らがビフロストの真実を暴くことを期待している。

その他

ネット上のアバターは足のない2頭身キャラクターのレモネードキャンディ。自室で使用している人工知能の名前もキャンディで、共にクラゲのような形状をしている。自室にはクラゲやヒトデなど海洋生物のグッズが置かれている。

常守朱

常守朱 (つねもり あかね)