常岡一郎

常岡 一郎

常岡一郎（つねおか いちろう）は、1899年1月12日に福岡県糟屋郡古賀町に生まれた日本の政治家、宗教家、文筆家です。彼の人生は、多くの挑戦と成果で彩られています。

経歴

常岡は、慶應義塾大学で理財を学ぶも、在学中に結核にかかり、大学を中退せざるを得ませんでした。この闘病生活の中で彼は天理教の修養に励むことになります。1935年、彼は修養団体「中心社」を設立しました。この団体は、彼の宗教観と社会福祉に対する情熱を具現化したものであり、彼はその後、月刊誌「中心」の発行も手掛けます。

また、彼は養護施設の「中心学園」や養護老人ホーム「中心荘」を運営し、多くの人々の生活向上に寄与しました。健康学園の創立や、持論である「5健運動」を推進することで、地域社会への貢献を続けました。

1950年には第2回参議院議員通常選挙に全国区から出馬し緑風会から当選。彼の政治家としての経歴は、1972年の参議院議員通常選挙での落選を経て幕を閉じました。その後、天理大学の副学長としての役割を果たし続けました。1969年には春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章しました。

常岡は1989年1月2日に90歳でこの世を去りました。彼の死後、従四位に叙されました。

著書

彼の著作活動も非常に盛んで、数多くの著書を残しています。代表的な作品には、1927年に出版された「鮮満と印象」、1933年の「節と心」、1936年の「明るさくらさ」、1938年の「中心の示す道」などがあります。また、彼の名刺のような存在でもある「中心の生活」や、運命感と生活哲学を織り交ぜた「運命をひらく心」なども読む価値があります。

彼の思想は多岐にわたり、人々に生きる力を与えるものでした。後年の著作には、「自然にまなぶ心」や「わかるための信仰」などがあり、これらは彼の信念や思想を色濃く反映した作品でもあります。特に、1983年に出版された「わかるための信仰」は、信仰に関心を持つ人々に向けてのメッセージが詰まった作品となっています。

まとめ

常岡一郎の人生は、病を克服し、宗教活動や政治活動、著作を通じて多くの人々に影響を与えたものでした。彼の活動や著書は、今もなお多くの人々に受け継がれており、彼の教えは現代でも価値あるものとして心に刻まれています。

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