常盤木学園高等学校

常盤木学園高等学校の概要

常盤木学園高等学校（読み：ときわぎがくえんこうとうがっこう）は、宮城県仙台市青葉区小田原四丁目に位置する私立の高等学校です。現在は音楽科と普通科という二つの学科が設置されており、特に音楽科においては男子学生の入学が可能ですが、全体としては女子校とされています。2005年には中学校が廃止され、以後は高校として運営されています。通称としては「常盤木」が広く使用されています。

制服と校歌

女子生徒の制服は、4本の線が入ったセーラー服で、特徴的なのは「常盤木」を象徴する緑色のスカーフです。また、ボトムは伝統的な紺色のプリーツスカートを採用しており、このデザインは創立以来変わっていません。2008年からはパンタロン（スラックス）も選択肢に加わりましたが、セーラー服が根強く残っている私立学校は珍しいです。校歌は、詩人の土井晩翠が歌詞を、音楽家の福井文彦が楽曲を手掛けたものです。

サッカー部の活躍

この学校の部活動の中でも特に注目されるのがサッカー部で、全国的に名が知られています。これまでに獲得した全国タイトルの数は非常に多く、高校女子選手権では5回、インターハイでは1回、さらに全日本女子ユース大会では3回の優勝を誇るなど、実績は目覚ましいものです。また、選抜高校女子大会においても6回、国体では2回優勝を果たし、全国高校女子サッカー部門において最多計17回の優勝を達成しています。2010年からは「なでしこチャレンジリーグ」の東ディビジョンに参加し、過去4回の優勝を収めているものの、現在は1部リーグへの昇格は無いため、あくまでチャレンジではあり続けています。この学校からは数多くの卒業生がプロ選手として名を馳せ、なでしこジャパンやなでしこリーグ、WEリーグでも活躍しています。

学校の歴史と沿革

常盤木学園は1928年に「常盤木学園高等女学校」として創立されました。開校時は仙台市の仮校舎で、普通の高等女学科と家政専攻科が設置されていました。数年後、フランク・ロイド・ライトが設計した新校舎に移転し、学校は成長を遂げます。その後、専攻科を追加するなど、教育課程が発展し続けます。1945年には仙台空襲で校舎が焼失し、他の施設を間借りしながら授業を行う厳しい時期を乗り越えました。1948年には学制改革に伴い、「常盤木学園中学校・高等学校」と改称され、1961年には音楽科が新設されました。2005年には中学校が廃止され、音楽科が男女共学化しました。

アクセス

学校へのアクセスは、仙台市営バスを利用するのが一般的です。最寄りのバス停は「常盤木学園前」で、そこから徒歩5分ほどで到着します。他にも、JR仙台駅東口から徒歩約20分、または地下鉄東西線宮城野通駅から徒歩で15分の距離です。

文化的影響

近年、2010年にはSKE48のシングル「1!2!3!4! ヨロシク!」のPVが当校で撮影され、生徒500名がエキストラとして参加しました。また、2011年の東日本大震災後、同グループからの支援がもたらされるなど、地域と密接に結びついた学校でもあります。生徒と芸能者との交流もあり、学校の社会的な役割も果たしています。

もう一度検索