常磐津兼太夫 (7代目)

七代目 常磐津 兼太夫

七代目常磐津兼太夫（しちだいめ ときわづ かねたゆう）は、ボーン・アンド・レイズド・イン東京で1963年11月12日に生まれた、著名な常磐津節の太夫です。常磐津節は浄瑠璃の一種で、日本の伝統的な語りを通じて物語を伝える芸術形式として広く認知されています。

家族背景と幼少期

彼は四代目常磐津文字兵衛の次男であり、血筋の中で培われてきた伝統に生まれ育ちました。兼太夫という名前は江戸時代から続く由緒ある名跡ですが、三代目以降は血縁での襲名がなされていません。現在の七代目という名前には、彼が直系の血筋からではないが、歴史上では八人目の継承者であるという意味が込められています。

芸歴のスタート

兼太夫はわずか2歳のときに父の指導を受け、1965年に初舞台を踏みました。その後、1979年7月には常磐津一佑太夫の名義で活動を開始し、1986年3月には歌舞伎座での『廓文章』にて歌舞伎の世界にも足を踏み入れました。さらに同年、東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業し、学問の面でも確固たる基盤を持つアーティストとしての道を歩んでいきます。

現在の活動

1996年には七代目常磐津兼太夫を襲名し、その名で数多くの歌舞伎本興行や舞踊公演に参加。特に十八代目中村勘三郎の舞台では、頻繁に立語りを務め、その才能を多くの観客に届けています。彼のパフォーマンスは、伝統を尊重しながらも新たな視点を取り入れたスタイルで、観衆を魅了し続けています。

受賞歴

兼太夫は、その才能を認められ、多くの賞も受賞しています。1998年には清栄会奨励賞、2004年には国立劇場特別賞を受け取り、その芸術的価値が広く評価されています。

日本国内・海外での公演

近年、兼太夫は国内外での公演でも活躍しており、2007年の平成中村座のアメリカ公演や、2008年には九代目中村福助のパリ公演など、国際的な舞台でもその存在感を示しています。

メディアと出演

彼の活動はオンラインでも広がっており、「題名のない音楽会21」にも出演。歌舞伎とクラシックの融合や、ロックなど様々なジャンルとのコラボレーションも行い、現代の音楽シーンにも影響を与えています。特に2005年から2008年にかけて放送されたシリーズでは、彼の独特のスタイルが話題を呼びました。

ソーシャルメディアと外部リンク

兼太夫はSNSでも活動を行っており、Twitter、Instagram、Facebookなどでファンと交流を持っています。また、Amebaブログや常磐津協会のウェブサイトでは、彼のさらなる情報が得られます。

彼の活動は日本の伝統音楽の未来を担う重要な役割を果たしており、これからの活躍も期待されています。

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