平下愛佳

平下 愛佳

平下 愛佳（ひらした あいか）は、2002年1月14日に愛知県で生まれた日本の女子バスケットボール選手です。主にフォワード（パワーフォワード、スモールフォワード）としてプレーしており、現在はWリーグのトヨタ自動車アンテロープスに所属しています。彼女には、同じくプロバスケットボール選手としてトヨタ紡織サンシャインラビッツで活躍する妹、平下結貴がいます。

若き日のキャリアと高校での飛躍

愛知県内でバスケットボールを始めた平下選手は、地元である長久手市立南中学校で基礎を磨きました。その後、全国屈指の強豪校として知られる桜花学園高等学校へ進学。ここでは、長年チームを率いてきた井上眞一コーチのもとで、選手としての才能を開花させていきます。

高校3年時には、チームの精神的な柱となるキャプテンを任されました。この年、桜花学園高校は全国高等学校総合体育大会（インターハイ）、国民体育大会（国体）、そして冬の高校バスケ最高峰の舞台である全国高等学校バスケットボール選手権大会（ウィンターカップ）という、高校バスケットボール界の主要3タイトルすべてを制覇するという歴史的な快挙を達成。平下選手はキャプテンとして、この「高校三冠」の偉業達成に中心選手の一人として貢献しました。

プロフェッショナルリーグへの挑戦

高校での輝かしい実績を引っ提げ、平下選手は大学を経由せず、早くからプロの世界に飛び込むことを決意しました。2020年1月19日、彼女はWリーグのトヨタ自動車アンテロープスにアーリーエントリー制度を利用して加入。高校卒業を前にして、プロの舞台に立つ機会を得ました。

Wリーグでのデビュー戦は、同年2月22日に行われたアイシン・エィ・ダブリュ ウィングスとの対戦でした。この試合でプロとしての第一歩を踏み出し、最初の2得点を記録しました。ルーキーイヤーから徐々にチームに順応し、経験を積んでいきました。

所属するトヨタ自動車アンテロープスでは、主要な戦力の一員としてチームを支えています。特に、WJBL 2021-22シーズンでは、チームがレギュラーシーズンを好成績で終え、その後のプレーオフを勝ち抜いて見事優勝を果たしました。平下選手もこの優勝チームの一員として、貢献を果たしました。フォワードとして、オフェンスでは得点力、ディフェンスではリバウンドや対人守備でチームに貢献しています。

日本代表としての活動

平下選手は、若い頃から日本の将来を担う選手として注目され、各年代の日本代表に選出されてきました。

2016年 U16アジアカップに出場
2017年 U17ワールドカップに出場
* 2021年 U19ワールドカップに出場（チームは9位）

年代別代表での経験を経て、フル代表であるA代表にも名を連ねるようになります。2022年には、世界のトップチームが集まるFIBA女子バスケットボール・ワールドカップの日本代表メンバーに選出されました。これは彼女のキャリアにおける大きなステップとなりました。その後も、2022年の三井不動産カップ、2023年のFIBAアジアカップ、そしてパリオリンピック出場権をかけた2024年のパリオリンピック世界最終予選など、日本代表として重要な国際大会に継続して出場しています。

家族

妹の平下結貴もバスケットボール選手としてWリーグでプレーしていること（トヨタ紡織サンシャインラビッツ所属）に改めて触れる。姉妹揃って日本のトップリーグで活躍する存在です。

まとめ

愛知県出身の平下愛佳選手は、桜花学園高校時代の高校三冠達成という偉業を経験した後、Wリーグのトヨタ自動車アンテロープスでプロキャリアをスタートさせました。所属チームでのリーグ優勝や、日本代表として国際舞台での経験を積むなど、着実にキャリアアップを続けています。フォワードとして攻守両面でチームに貢献できる能力を持ち、妹の結貴選手と共に日本の女子バスケットボール界を盛り上げる存在です。まだ若く、今後のさらなる成長と活躍が期待される選手です。

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