平和勝次とダークホース

平和勝次とダークホース：宗右衛門町を沸かせたコミックバンド

平和勝次とダークホースは、1970年代初頭に「宗右衛門町ブルース」の大ヒットで名を馳せた、日本のコミックバンドです。彼らは、単なるコミックバンドとしてだけでなく、ムード歌謡コーラスグループとしての側面も持ち合わせていました。

結成とブレイク

1971年に結成された平和勝次とダークホースは、平和勝次が漫才のネタとして披露していた「宗右衛門町ブルース」がきっかけで、その音楽活動をスタートさせました。自主制作したレコードが大阪・堺の有線放送から火が付き、全国的な評判を呼ぶことになります。1972年12月5日には日本クラウンからメジャーデビューを果たし、「宗右衛門町ブルース」は200万枚を超える大ヒットを記録。この曲のヒットにより、宗右衛門町の名は全国に知れ渡り、平和勝次には町会から感謝状が贈られました。

「宗右衛門町ブルース」は、北原謙二の「さよなら さよなら さようなら」を原曲としており、サビのフレーズを残しつつ、歌詞が大幅に書き換えられています。

短い活動期間と再結成

「宗右衛門町ブルース」の翌年には「女の舟唄」もヒットしましたが、バンドは1973年に解散。オリジナルメンバーは平和勝次、坂東春彦、藤川猛、源五郎、中川ヒロシの5人でしたが、3枚目のレコードリリース時には3人となっています。

その後、1993年にモダンチョキチョキズのアルバムレコーディングへの参加をきっかけに短期間再結成。2005年にも再結成を果たし、2011年にはテレビ番組に出演するなど、その健在ぶりをアピールしました。

メンバー構成

平和勝次：バンドの中心人物。解散後はソロ歌手として活動し、「平和勝次とサラブレッド」「平和勝次とモンローズ」といったユニットでも活動しました。
板東春彦：ダークホースのリーダー。現在は作曲家としても活動しています。
中川ヒロシ：元グループサウンズ「バイオレッツ」のメンバー。現在は桐野丈二郎（ジョニー桐野）のペンネームで作曲家としても活動しています。

元メンバー

藤川猛：ギター担当。元「スカタンボーイズ」。
源五郎：ドラム担当。元「スカタンボーイズ」、「バイオレッツ」。

ディスコグラフィー

シングル

宗右衛門町ブルース（1972年）
女の舟唄（1973年）
逢えない涙が雨になる（1973年）
関門ブルース（1973年）
かもねぎ音頭（1975年）

アルバム

宗右衛門町ブルース
逢えない涙が雨になる -セカンド・アルバム-

影響と遺産

平和勝次とダークホースは、短い活動期間ながらも、「宗右衛門町ブルース」という時代を象徴するヒット曲を残し、日本の音楽史にその名を刻んでいます。彼らの音楽は、大阪の盛り場の雰囲気を全国に伝え、多くの人々に愛され続けています。

彼らの楽曲は、今もなお、昭和歌謡を代表する一曲として、多くの人々に親しまれています。

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