平山泰

平山泰（ひらやま やすし）

プロフィール

平山泰は、1890年（明治23年）9月29日に長野県士族の平山季雄の五男として生まれ、1946年（昭和21年）3月27日に生涯を閉じました。彼は、政治家、官僚として、激動の時代を生きた人物です。

学歴と初期のキャリア

1916年、平山泰は東京帝国大学法科政治学科を卒業しました。卒業後、彼は高知県の官吏としてキャリアをスタートさせ、その後、鳥取県警視、青森県理事官、愛知県理事官といった地方官吏を歴任しました。

台湾総督府での活躍

平山はその後、台湾総督府に活躍の場を移し、秘書官兼参事官として要職を担いました。さらに、復興局書記官、同局東京第三出張所長、復興事務局監理課長を歴任し、台湾における行政の中枢で重要な役割を果たしました。その後も、山形県内務部長、台湾総督府高雄州知事、台北州知事など、地方行政の長としても手腕を発揮しました。

東京市での活動

台湾での行政経験を経た平山は、東京市に移り、監査局長、財務局長、電気局長といった要職を歴任しました。1939年に退官するまで、東京市の行政運営に大きく貢献しました。

松本市長として

退官後、平山は故郷の松本に戻り、松本市長に就任しました。彼の市長在任中は、第二次世界大戦の終戦という激動の時期と重なりました。終戦後、松本市には約200名の米軍が進駐し、平山は戦後の復興という困難な課題に取り組むことになりました。

その後

平山泰は、激動の時代において、地方官吏、台湾総督府官僚、そして松本市長として、それぞれの立場で職務を全うしました。彼の生涯は、日本の近代史における地方行政と戦後復興という重要な側面を映し出すものであり、その功績は今日の社会にも深く根付いています。

参考文献

『日本の歴代市長 第2巻』歴代知事編纂会、1984年。
『長野県歴史人物大事典』郷土出版社、1989年。
* 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年。

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