平岡翼

平岡 翼

経歴

1996年2月23日、奈良県橿原市に生を受けた平岡翼は、ミッドフィールダーとして活躍した元プロサッカー選手です。小学校2年生の頃、地元のクラブチームであるポルベニルカシハラでサッカーのキャリアをスタートさせました。中学生時代には、その並外れた身体能力が早くも注目を集めます。特に中学3年生の頃には、100メートルを11秒1という驚異的なスピードで駆け抜ける能力を発揮していました。

中学校を卒業する2011年、平岡は生まれ育った地元奈良を離れる決断をします。複数の強豪校から誘いがありましたが、ガンバ大阪ユースからの勧誘もあった中で、「パスサッカーの中で自分自身のレベルを高めたい」という明確な意志を持ち、岡山県にある作陽高校へと進学しました。作陽高校では、野村雅之監督の指導のもと、プレースタイルの幅を着実に広げ、目覚ましい成長を遂げます。その努力は実を結び、2012年度の全国高校サッカー選手権大会では、チームのベスト8進出に大きく貢献。自身も大会優秀選手に選ばれる活躍を見せました。選手権後には、全日本高校選抜の一員としてデュッセルドルフ国際ユース大会に参加。チームの同大会における初優勝に貢献するなど、高校年代において輝かしい実績を残しました。また、高校在学中には国民体育大会（国体）にも2度出場しています。

2013年には、U-17ワールドカップを控えた日本代表の候補合宿にも何度か招集されました。しかし、当時のU-17日本代表はボール保持を重視し、誰が出場してもチームの戦術が変わらないようなスタイルを志向していました。その中で、平岡が持つ単独で局面を打開するスピードや突破力は、チームの戦術とは異なる異彩を放つ個性と見なされたためか、残念ながら最終的な本大会メンバーリストからは漏れることとなりました。この年は、複数のJリーグクラブが平岡の獲得に興味を示し、FC東京、浦和レッズ、ジュビロ磐田、ファジアーノ岡山などが獲得に乗り出し、争奪戦が展開されました。

プロキャリア

高校卒業後の2014年、平岡はFC東京に加入し、プロサッカー選手の道を歩み始めます。同年2月には、J3リーグに参戦していたJリーグ・アンダー22選抜のメンバーとしても登録され、早速第1節のFC琉球戦でプロの公式戦にデビューを飾りました。プロ入り後、平岡は自身の課題としてプレーの精度を挙げ、その向上に真摯に取り組みました。2016年からは、FC東京のセカンドチームとしてJ3リーグに参戦したFC東京U-23の創設メンバーとなり、主に右サイドの主力選手として活躍しました。しかし、2018年11月、FC東京との契約期間満了に伴い、チームを離れることが発表されました。

FC東京を退団した平岡は、2018年12月24日に栃木SCへの加入が発表され、新たな挑戦の場を関東地方に求めました。栃木SCでは2年間プレーした後、2020年12月30日にはチームを退団。次に選んだクラブは、四国地方に拠点を置くFC今治でした。しかし、FC今治ではわずか一年でチームを去ることになりました（2021年シーズン所属）。

2022年11月8日、平岡は2021シーズンに在籍したFC今治の公式サイトを通じて、2022シーズン限りで現役生活に終止符を打つことを表明しました。

プロキャリアにおいては、2014年3月9日のJ3第1節FC琉球戦でJリーグ初出場を記録し、同年10月12日のJ3第28節SC相模原戦でJリーグ初得点を挙げています。

所属クラブ歴

ポルベニルカシハラ (小学生)
ポルベニルカシハラジュニアユース (中学生)
岡山県作陽高等学校 (2011年 - 2013年)
FC東京 (2014年 - 2018年)
Jリーグ・アンダー22選抜 (2014年 - 2015年)
栃木SC (2019年 - 2020年)
FC今治 (2021年)

個人タイトル

全国高等学校サッカー選手権大会 大会優秀選手 (2012年)

代表歴等

U-15日本代表候補
U-17日本代表候補
* 日本高校サッカー選抜 (NEXT GENERATION MATCH、デュッセルドルフ国際ユース大会)

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