平川仲五郎

平川仲五郎

平川仲五郎（ひらかわ なかごろう、1888年7月10日 - 1987年5月30日）は、日本の教育者であり、東京物理学校（現在の東京理科大学）の第5代校長、および東京理科大学の第2代理事長を務めました。

生涯

1888年、平川仲五郎は静岡県に生まれました。1908年に東京物理学校（後の東京理科大学）全科を卒業後、1913年には東北帝国大学理科大学の特待学生に選定されます。1915年に同大学の理科大学数学科を卒業し、その後は東北学院に勤務しました。教育者としてのキャリアをスタートさせた後、1919年には日本大学中学校の講師となります。

1921年、平川は東京慈恵会医科大学予科教授に就任し、教鞭をとりました。そして、1945年には東京物理学校の第5代校長に就任します。戦時中という困難な状況下でも、平川は教育を継続し、その熱意は多くの人々に語り継がれています。東京理科大学の歴史の中で、母校出身の校長は平川仲五郎ただ一人です。

1951年には理窓会の理事長に就任し、1953年には東京理科大学の第2代理事長に就任しました。彼は大学の発展に大きく貢献し、その功績は多岐にわたります。

1987年5月30日、平川仲五郎は生涯を閉じました。彼の教育に対する情熱と、東京理科大学への貢献は、今もなお多くの人々に記憶されています。

業績

平川仲五郎は、教育者として多くの学生を育成し、東京理科大学の発展に尽力しました。戦時中も授業を続けたエピソードは、彼の教育に対する強い意志を示すものとして知られています。また、母校出身者として初めて校長に就任したことは、大学関係者にとっても大きな誇りとなっています。

著書

『初等解析幾何及ぐらふ学び方考へ方解き方講』考へ方研究社、1925年。
『統一づけられたる代数の学習と解法の正しき途』中文館書店 、1943年。

これらの著書は、当時の数学教育に貢献しただけでなく、平川の教育に対する考え方を示すものでもあります。

平川仲五郎は、教育者として、また大学のリーダーとして、多大な貢献をしました。彼の功績は、東京理科大学の歴史に深く刻まれています。

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