平成維震軍

平成維震軍（へいせいいしんぐん）

平成維震軍は、かつて新日本プロレスにおいて活動していたプロレスのユニットです。前身は「反選手会同盟」と呼ばれ、特に異種格闘技戦を通じて知られるようになりました。彼らの活動は、1991年の誠心会館との抗争から始まり、その後様々な展開を経て独自の存在感を示しました。

略歴

抵抗の始まり

1991年12月、空手家の青柳政司が新日本プロレスに参戦。その中で、青柳の門下生が選手控室で小林邦昭に注意されるという事件が発生し、やがて誠心会館は抗議を行います。この一連の矛盾から、誠心会館と新日本プロレスの間で激しい抗争が始まることとなりました。

1992年1月4日、東京ドーム大会において、誠心会館の代表である齋藤彰俊が新日本プロレスの選手らに挑戦状を読み上げ、この抗争に正式に火が付いたのです。齋藤は続いて小林との異種格闘技戦でも勝利を収め、その人気を高めていました。

反選手会同盟の結成

抗争が続く中、新日本プロレスの選手会との対立が深まりました。小林と越中は選手会から脱退し、誠心会館とともに「反選手会同盟」を結成。彼らは本隊との抗争を開始し、その後ザ・グレート・カブキが加入しました。この時期は新日本の内部も揺れ動いていたため、維震軍の存在感が増しました。

平成維震軍への改称

反選手会同盟は1993年に「平成維震軍」と改名され、新たな局面を迎えます。越中がプロレス界を震撼させることを狙い、独自のアイデンティティを持ったユニットを作り上げました。この名は、当時のメディア関係者の提案によるものです。

最盛期と自主興行

平成維震軍はメンバー全員が袴を身にまとい、スキンヘッドスタイルを採用していました。イベントでは「覇」と書かれた旗を持ち、勝利の際にそれを振る姿が印象的でした。1995年には自主興行シリーズも始まり、本隊に対抗する姿勢を見せましたが、観客動員の伸び悩みや他団体の影響もあり、徐々に勢いを失っていきました。

衰退と再集結

1999年に一時的に解散を迎えますが、その後も復活の機会が訪れました。2006年のWAR大会では平成維震軍が再集結し、注目を集めました。また、2016年からは武藤敬司のプロジェクトに参加し、久しぶりにオリジナルメンバーがリングに立ちました。

現在の状況

今日では、平成維震軍のメンバーは交流を続けており、青柳は政治活動にも関与しています。ユニットの象徴的な旗は過去に紛失したこともありますが、再度発見され使用されています。また、幾度となく再集結する活動の中で、新たなメンバーも登場しております。

平成維震軍は新日本プロレスの歴史において特異な位置を占めており、その足跡は今なお続いています。彼らの抗争や団体を横断した活動、そして仲間たちとの結束は、多くのファンに記憶され続けています。

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