平成24年台風第3号

平成24年台風第3号について

平成24年台風第3号（通称：マーワー）は、2012年6月1日の午後3時にフィリピンの東海上で発生した台風です。マレーシアが名付けたこの台風は、アジア名「マーワー」（意：ばら）で知られています。

進路の経過

台風は発生後、6月2日には暴風域を伴うようになり、強い台風へと成長します。6月4日には沖縄県の南に位置し、さらに勢力を強めました。翌日の6月5日には、大東島地方が暴風域に入ったものの、同日午後にはその影響が抜けたとされています。

影響

台風がもたらした被害は特にフィリピンで顕著でした。パラワン島の西方にある島では、川の増水により2人の兄弟が命を落としました。また、マニラ東部の川では7歳の少年が溺死し、さらに6人の漁民が行方不明となる悲劇が報告されています。

日本においても、この台風は6月5日に南大東島の南大東村で竜巻のような現象を引き起こし、長さ約1.5km、幅約50mにわたる被害をもたらしました。気象庁はこの竜巻をF0スケールに分類しました。また、台風2号から変わった前線が影響し、本州でも降雨が観測されました。

さらに、台風の影響で日本では6月6日に予定されていた金星の太陽面通過の観測が難しくなるとの予想があり、特に関東地方では観測できない地域も多く見られました。

このように、平成24年台風第3号はフィリピンと日本の両国において多大な影響を及ぼし、自然災害の恐ろしさを再認識させる出来事となったのです。台風がもたらす暴風や大雨、そしてそれに伴う様々な現象は、気象の理解や防災対策の重要性を強調するものとなりました。

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