平田敬一郎

平田敬一郎は、1908年9月5日に長崎県南高来郡瑞穂村（現在の雲仙市）で生まれ、1992年5月22日に亡くなった日本の大蔵官僚です。島原中学校、第五高等学校を経て、東京帝国大学法学部法律学科（英法科）を卒業後、大蔵省に入省しました。入省後は、東京税務監督局兼主税局に配属され、税務署長を歴任しました。その後、大臣官房戦後緊急対策企画室主幹、終戦連絡部主幹、物価部第一課長、物価庁第一部長、主税局長などを歴任し、税のエキスパートとしてその名を馳せました。

1947年12月27日には国税庁長官に就任し、1955年7月19日には大蔵事務次官に就任。池田勇人内閣の下で、高度経済成長政策を推し進める上で重要な役割を果たしました。1948年には、梅林組と竹中工務店に対する融資問題で衆議院不当財産取引調査特別委員会に池田勇人、愛知揆一らと共に証人喚問を受けるという出来事もありましたが、その手腕は高く評価されていました。退官後は、日本開発銀行総裁として活躍し、他にも地域振興整備公団総裁、国土計画協会会長、関東島原半島会副会長など、数々の要職を歴任しました。

平田敬一郎の妻は白仁武の娘であり、相婿には石渡忠四郎がいます。著書には『税金の基礎知識』、『昭和税制の回顧と展望』、『シャウプ勧告の全文 税制の改革』などがあります。

平田敬一郎は、日本の税制と経済政策に多大な貢献をした人物として、その功績は後世に語り継がれています。

経歴

1908年（明治41年）：長崎県南高来郡瑞穂村（現雲仙市）に生まれる
島原中学校卒業
第五高等学校卒業
東京帝国大学法学部法律学科（英法科）卒業
大蔵省入省（配属先は東京税務監督局兼主税局）
1932年（昭和7年）12月：和歌山税務署長
1934年（昭和9年）6月：淀川税務署長
1935年（昭和10年）6月：北税務署長
大臣官房戦後緊急対策企画室主幹
終戦連絡部主幹
物価部第一課長
物価庁第一部長
主税局長
1947年（昭和22年）12月27日：国税庁長官
1955年（昭和30年）7月19日：大蔵事務次官
日本開発銀行総裁
地域振興整備公団総裁
国土計画協会会長
関東島原半島会副会長
1992年（平成4年）5月22日：死去

主な著書

『税金の基礎知識』
『昭和税制の回顧と展望』
* 『シャウプ勧告の全文 税制の改革』

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