平野叶翔

平野 叶翔（ひらの かなと）

2000年2月8日、三重県桑名市に生を受けた平野叶翔は、ジャパンラグビーリーグワンの舞台で活躍するプロップです。体重110kg、身長180cmという頑強なフィジカルを誇り、最前線でチームを支える重要な役割を担っています。

ラグビーとの出会いは早く、小学3年生で楕円球を追い始めました。地元三重県でラグビーの基礎を学び、高校は愛知県の名古屋市立西陵高校へ進学。高校ラグビーでさらなる成長を遂げた後、ラグビー強豪校として知られる京都産業大学に進学します。

京都産業大学では、厳しい練習環境の中で着実に実力を伸ばしました。そして、2021年にはチームの精神的支柱となる主将に就任。リーダーシップを発揮し、チームを牽引しました。この年、京都産業大学ラグビー部は関西大学ラグビーリーグAグループにおいて、実に23年ぶりとなる栄光を掴み取ります。平野の献身的なプレーと統率力が、この歴史的な勝利に大きく貢献したことは言うまでもありません。

大学での輝かしいキャリアを経て、平野は2022年にジャパンラグビーリーグワンに参入した三重ホンダヒートに加入し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。ルーキーイヤーはチームに合流し、プロのレベルに順応するための期間となりました。

リーグワン公式戦のピッチに初めて立ったのは、2023年4月15日に行われた順位決定戦、豊田自動織機シャトルズ愛知戦でした。この試合に途中出場し、念願のリーグワンデビューを果たします。プロの厳しいフィジカルコンタクトの中で経験を積み重ね、プロップとしての技術と判断力を磨いていきました。

そして、2024年には自身の可能性をさらに広げるため、イングランドの強豪クラブ、ハーレクインズへの短期ラグビー留学を決行します。世界のトップレベルの環境でトレーニングを積み、異文化の中でラグビーに取り組んだ経験は、彼の選手としての幅を大きく広げる貴重な財産となるでしょう。海外での挑戦は、今後の彼のラグビーキャリアに大きな影響を与えるはずです。

また、家族構成に触れると、弟の叶苑（かのん）氏もまたラグビー選手として活躍しており、兄弟揃ってラグビーの道を歩んでいます。

平野叶翔は、大学時代にチームを優勝に導いたリーダーシップと、プロ入り後の着実な成長、そして海外留学という新たな挑戦を経て、選手として日々進化を続けています。プロップとして、セットプレーの安定やフィールドプレーでの貢献など、チームに欠かせない存在として、今後のさらなる活躍が期待される選手です。三重ホンダヒートの最前線を支え、日本のラグビー界を牽引していく存在となることが嘱望されています。

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