平間至

平間 至（ひらま いたる）

平間至は1963年に宮城県塩竈市で生まれた日本の写真家で、現在は平間写真館TOKYOを経営しています。彼は、身体の動きを大胆に捉えるダイナミックな作品で知られ、特にミュージシャンとのコラボレーションが豊富です。これまでに、TOWER RECORDSの有名な「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーンポスターを手がけ、多くのアーティストの肖像を撮影しています。様々なスタイルを駆使しながら、彼の作品は音楽と写真を深く結びつけています。

略歴

平間は東北学院榴ケ岡高等学校を卒業後、日本大学芸術学部で写真を学び、写真家の伊島薫に師事しました。1990年にフリーランスとして独立して以降、独自のスタイルを確立しました。1996年には、TOWER RECORDSが発信する「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーンの撮影を開始し、これは彼の代表作となっています。同じく、ダンサーの田中泯との「場踊り」シリーズでは、アートとダンスの枠を超えた表現を追求しています。

2006年からはゼラチンシルバーセッションに参加し、2011年に発生した東日本大震災後は故郷・塩竈をバックアップする活動にも力を入れました。彼は2012年からこの地域初の音楽と食とアートの祭典「GAMA ROCK FES」を共同主催し、地域の復興に寄与しています。

写真館とメディア活動

2015年、東京の世田谷に平間写真館TOKYOを開設し、ここでの活動を通じてコミュニティと密接に連携しています。また、コミュニティFM「渋谷のラジオ」では音楽番組のパーソナリティとしても活動しており、音楽と写真の魅力を幅広く伝えています。

賞と個展

平間は、1996年にニューヨークADC賞金賞を受賞し、2003年には塩竈市市政功労賞や宮城県芸術選奨を受けるなど、数々の栄誉に輝いています。個展にも積極的に参加しており、1993年から始まった彼のキャリアには、様々な場所での展覧会が含まれており、特に塩竈での展示は地域の人々にも広く知られています。

出版と主催イベント

写真集の出版も手掛け、1995年の「Motor Drive」から始まり、様々なテーマで作品を発表しています。さらに、「塩竈フォトフェスティバル」や「GAMA ROCK FES」など、地域の文化振興に寄与するイベントの主催にも関わっています。

最後に

平間至は、技術と感性で音楽とアートを交差させる作品を生み出し続けています。その活動は地域の復興支援や文化振興にも貢献しており、今後のさらなる活躍が期待されます。

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