年下の水夫

年下の水夫（とししたのすいふ）

「年下の水夫」は、日本の歌手、今井美樹が2006年10月25日に発表した、彼女にとって25枚目のシングルレコードです。

解説

表題曲である「年下の水夫」は、作詞家である岡田ふみ子が生み出した言葉の世界に今井美樹自身が深く心を動かされたことをきっかけに、制作が始まりました。今井の意向を受けたプロデューサーの武部聡志が、前作シングル「愛の詩」で作編曲を手掛けたシンガーソングライターの川江美奈子に作曲を依頼し、楽曲が完成しました。

この「年下の水夫」は、同時期に制作が進められていた今井のオリジナルアルバム『Milestone』全体のコンセプトや方向性を定める上で、非常に重要なインスピレーション源となったと、今井自身が語っています。

また、この楽曲は発表後、様々な形で届けられました。2011年にリリースされたアルバム『I Love a Piano』には、世界的に活躍するジャズピアニスト、小曽根真の演奏するピアノのみを伴奏とした、よりシンプルで親密な雰囲気の別バージョンが収録されています。

カップリング曲として収められている「20才のころ」は、日本の音楽界に大きな足跡を残した音楽家、[かまやつひろし]]が1970年に発表した自身初のソロアルバム『ムッシュー／かまやつひろしの世界』に収録されていた「二十歳の頃」という楽曲をカバーしたものです。このカバーバージョンもまた、表題曲と同じくアルバム『[Milestone』に収録されました。さらに、この楽曲の異なるテイクやアレンジバージョンが、2008年にリリースされた企画盤アルバム『Thank you』にも収められています。

収録曲

シングルには、表題曲とそのカップリング曲、そしてそれぞれのインストゥルメンタルバージョンを含む計4トラックが収録されています。

1. 年下の水夫 （4:25）
作詞：岡田ふみ子
作曲：川江美奈子
編曲：武部聡志
参加ミュージシャン：武部聡志（ピアノ）、小倉博和（ラップスティールギター）、川江美奈子（コーラス）、山中雅文（シンセサイザープログラミング）、弦一徹ストリングス（ストリングス）

2. 20才のころ （6:20）
作詞：安井かずみ・なかにし礼
作曲：かまやつひろし
編曲：小沼ようすけ
ストリングス編曲：武部聡志
参加ミュージシャン：小沼ようすけ（ギター）、武部聡志（ピアノ）、納浩一（ベース）、TOKU（フリューゲルホルン）、大西真理恵（パーカッション）、弦一徹ストリングス（ストリングス）

3. 年下の水夫 (Instrumental) （4:25）

4. 20才のころ (Instrumental) （6:20）

このシングルは、今井美樹のキャリアにおける重要な作品の一つとして、彼女の歌声と、関わった多様な音楽家たちの才能が結集した楽曲群を収めています。

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