幸せへ向かって

Glee/グリー|Glee_グリー シーズン4最終話『幸せへ向かって』

『幸せへ向かって』（原題: All or Nothing）は、アメリカで2013年5月9日に放送されたミュージカルドラマ『Glee/グリー|Glee_グリー』のシーズン4最終話（第22話）であり、シリーズ通算88話目にあたるエピソードです。

概要

このエピソードでは、グリー部のメンバーが州大会に挑む姿を中心に、それぞれの登場人物の恋愛、友情、将来に関する重要な局面が描かれます。脚本はイアン・ブレナン、監督はブラッド・ファルチャックが務めました。パティ・デュークとメレディス・バクスターがレズビアンカップルのジャンとリズ役でゲスト出演し、ジェシカ・サンチェスがライバルチームのリードボーカル、フリダ・ロメオ役で登場します。

あらすじ

グリー部の顧問であるウィル・シュースターは、悪天候のため州大会がマッキンリー高校で開催されることを発表します。彼はまた、グリー部員に、ブロードウェイでの「ファニー・ガール」リバイバル上演で二次選考を受けているレイチェル・ベリーが良い結果を出せるように祈ることを勧めます。

ブリトニー・ピアースはマサチューセッツ工科大学（MIT）を訪れ、その数学的才能が開花します。しかし、ライマに戻るとその才能を持て余し、州大会への出場を拒否、チア部を辞め、サム・エヴァンスと別れるなど、周囲を困惑させる行動に出ます。ウィルと元チア部コーチのスー・シルベスターがブリトニーの説得を試みますが失敗。サムはサンタナ・ロペスをライマに呼び寄せ、ブリトニーの真意を探らせます。サンタナとの話し合いの後、ブリトニーは州大会に出場することを決意。MITから特例で入学許可を得たことを涙ながらに告白し、州大会後にマッキンリー高校を去ることを明かします。

ブレイン・アンダーソンは、カート・ハメルにプロポーズすることを決意。指輪を購入するため訪れた宝石店で、レズビアンカップルのジャンとリズに出会います。彼女たちとの交流を通して、ブレインは自身の決意を固めます。同性婚が合法化される州が増えているという話題の中で、ジャンがリズにプロポーズ。ブレインはプロポーズへの思いをさらに強くします。

ライダー・リンは、インターネットを通じて知り合った「ケイティ」が誰なのかを明かすまで、州大会に出場しないと言い出します。マーリー・ローズが一時的に身代わりを申し出ますが、ウェイド・ユニーク・アダムスが自分がケイティであったことをライダーに告白します。ユニークはライダーに恋心を抱き、彼に近づくために偽の人物を演じていたのです。ライダーはチームのために州大会に出場することを決意しますが、グリー部を退部し、ユニークとは二度と口をきかないと宣言します。

州大会では、フリダ・ロメロがリードボーカルを務めるフージラーダディーズがZeddの『Clarity』とリトル・ミックスの『Wings』を披露。ニュー・ディレクションは、ザ・スクリプトの『Hall of Fame』、Icona Popの『I Love It』、そしてマーリーのオリジナルソング『All or Nothing』を披露します。ニュー・ディレクションは見事州大会で優勝。音楽室に戻ると、進路指導員のエマ・ピルズバリーが牧師を伴って現れ、その場でウィルと結婚することを発表します。結婚の誓いを交わした後、ウィルとエマはニュー・ディレクションのメンバーと共に結婚を祝います。ブレインはプロポーズを決意し、背中にジュエリーボックスを隠し持っていました。

制作の背景

このエピソードの撮影は2013年4月11日から始まり、前話と並行して行われました。ライアン・マーフィーは、最終回には多くのクリフハンガーが残ると発言しています。シーズン4の撮影は2013年4月24日に終了しました。

フィン・ハドソン役のコリー・モンティスは、リハビリ施設に入院したため、最終回には出演していません。彼の不在を受けて脚本が変更され、モンティスが登場するシーンは削除されました。

評価

『幸せへ向かって』は、シーズン4の締めくくりとして、多くの視聴者に感動を与えました。各キャラクターの成長と変化、そして未来への希望が描かれ、シリーズ全体のテーマである「夢を追いかけることの大切さ」を改めて伝えています。

このエピソードは、Gleeファンにとって忘れられないものとなり、シリーズの最終章へと繋がる重要なターニングポイントとなりました。

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