フィン・ハドソン

フィン・ハドソン：『glee/グリー』を彩った青春の光と影

フィン・ハドソンは、フォックス放送のミュージカル・コメディドラマ『glee/グリー』に登場する架空の人物です。演じたのはコリー・モンティス。吹替版では小野大輔が声を担当しました。

キャラクター概要

フィンは、ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、イアン・ブレナンという『glee/グリー』の製作陣によって創造されました。2009年5月19日放送のパイロット版「新生グリー誕生」から登場し、シーズン1からシーズン4までメインキャラクターとして物語を牽引しました。

コリー・モンティスの急逝後、シーズン5ではフィンの死が描かれ、第3話「大好きだったフィンへ」はモンティスとフィンに捧げられた特別なエピソードとなりました。シーズン5の撮影開始時にはモンティスが既に亡くなっていたため、フィンが登場するのは実質的にシーズン4が最後となりました。最後に披露されたパフォーマンスは、シーズン1第1話でも歌われた「ドント・ストップ・ビリーヴィン」でした。

人物像

フィンは、オハイオ州ライマのマッキンリー高校でアメフト部のクォーターバックを務める人気者でした。しかし、シャワールームで歌っていたところをグリー部の顧問ウィル・シュースターに見られ、その歌声に惹かれたウィルの策略によってグリークラブに入部することになります。

当初はチアリーディング部の人気者クイン・ファブレイと交際していましたが、グリークラブでの活動を通してレイチェル・ベリーに惹かれていきます。クインの妊娠が発覚し、父親が親友のノア・パッカーマンだったことからクインと破局。その後レイチェルと交際を始めますが、別れた後にサンタナ・ロペスと関係を持ち、レイチェルとの復縁後もクインへの未練を残すなど、複雑な感情を抱えていました。

キャストとキャラクター創作

パイロット版に登場する少年時代のフィンはジェリー・フィッリプスが、第9話「代理教師にお任せ」に登場する幼児期のフィンはジェイク・ヴァーンが演じました。

コリー・モンティスがフィン役を射止めた経緯も興味深いものです。彼の才能を見出したエージェントが、ドラム演奏のビデオを制作サイドに送ったことがきっかけでした。番組クリエイターのライアン・マーフィーは、そのビデオに注目しましたが、演技経験のないモンティスに歌とダンスの能力も求めました。そこでモンティスは、REOスピードワゴンの「涙のフィーリング」を歌うビデオを80年代のミュージックビデオ風にアレンジして送付。その後、ロサンゼルスでのオーディションを経て、歌唱力に課題があることを指摘されながらも、見事フィン役を獲得しました。

フィン・ハドソンは、コリー・モンティスの才能と努力によって、多くの人々に愛されるキャラクターとして『glee/グリー』の歴史に刻まれました。

参考情報

Finn Hudson　Fox.comのサイト
フィン・ハドソン - インターネット・ムービー・データベース（英語）

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