幸村誠

幸村 誠 : 日本の漫画家

概要

幸村誠（ゆきむら まこと）は、1976年5月8日に神奈川県横浜市で生まれた日本の漫画家です。多摩美術大学を中退した後、2000年代初頭から活躍を始め、『プラネテス』で1999年にデビューしました。現在も『ヴィンランド・サガ』を連載中で、彼の作品は多くの評価を受けています。

来歴

幸村は大学を中退後、漫画家としての道を歩むために守村大のアシスタントとして修業をしました。その後、1999年に『モーニング』誌に発表した『プラネテス』でデビュー。宇宙を舞台としたこの作品は、スペースデブリを掃除する人々の生活を描いています。『プラネテス』は2002年に星雲賞コミック部門を受賞し、2003年にはアニメ化されました。2005年には星雲賞メディア部門も受賞しました。

その後、2005年からは歴史漫画『ヴィンランド・サガ』の連載を開始しました。制作の遅れにより最初は『週刊少年マガジン』での連載が中断されたものの、翌年12月から『月刊アフタヌーン』での連載が再開され、2024年4月現在も続いています。この作品は、ヴァイキングの時代を背景にしながら、人間ドラマや歴史的な内容が盛り込まれており、非常に好評を得ています。

さらに、幸村は数々の賞を受賞しました。2009年には第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞し、2012年には第35回講談社漫画賞一般部門を受賞しました。2013年には『プラネテス』について、日本宇宙フォーラムで特別講演を行うなど、宇宙関連の話題にも積極的に参加しています。

人物

幸村は、作品制作だけでなく、他の漫画家との親交も大切にしています。特に、作品『もやしもん』で知られる石川雅之とは深い交流があり、2007年には京都精華大学での対談イベントも行いました。彼はまた、ステッドラー製の三角定規を愛用するこだわりを持ち、そのスタイルは彼の作品にも影響を与えています。

主要作品

漫画

• - 『プラネテス』

連載: 『モーニング』 (1999年 - 2004年)
発行巻数: 全4巻

• - 『ヴィンランド・サガ』

連載: 『週刊少年マガジン』 (2005年4月 - 10月) →『月刊アフタヌーン』 (2005年12月 - 現在、既刊28巻)

• - 「さようならが近いので」

雑誌: 『イブニング』 (2004年8号)

イラスト

• - 『SFマガジン』2002年2月号表紙画
• - 小川一水『第六大陸』カバー画

外部リンク

• - プラネテス公式ホームページ
• - 幸村誠のX（旧Twitter）

幸村誠は、その作品における深い考察と緻密な設定、感情豊かなキャラクター造形によって、多くのファンに支持されています。彼のストーリーは、時に哲学的であり、常に新たな視点を提供し続けることから、今後の活動にも期待が寄せられています。

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