幸橋 (平戸市)

幸橋（さいわいばし）

幸橋は、長崎県平戸市岩の上町を流れる鏡川に架かる美しい石造アーチ橋です。国の重要文化財に指定されており、その歴史的・文化的価値は高く評価されています。別名「オランダ橋」とも呼ばれ、平戸の歴史を語る上で欠かせない存在となっています。

概要

形式: 石造単アーチ橋
橋長: 19.8m
幅員: 5.2m

歴史

かつて平戸の中心部を流れる鏡川には橋がなく、住民は船で川を渡っていました。1669年（寛文9年）、当時の平戸藩主であった松浦鎮信（天祥）が初めて木造の橋を架け、「幸橋」と命名しました。これは、長年の不便が解消されたことを祝ったものでした。

その後、1702年（元禄15年）に鎮信の後を継いだ松浦棟により、現在の石橋に架け替えられました。この石橋の建設には、かつて平戸にあったオランダ商館の石造建築に携わった石工、豊前から伝授された技術が用いられたと言われています。このことから、「オランダ橋」という別名が生まれました。

1978年（昭和53年）には重要文化財に指定され、1980年（昭和55年）から3年間にわたって修復工事が行われました。これにより、幸橋はその美しい姿を現在に保っています。

交通アクセス

西肥自動車（西肥バス）「平戸市役所前」バス停留所より徒歩1分。

周辺情報

幸橋の周辺には、平戸の歴史と文化を感じられるスポットが数多く存在します。

平戸城: 平戸藩の居城であり、歴史的な建造物や美しい庭園を見学できます。
平戸港: かつて海外貿易で栄えた港であり、異国情緒あふれる雰囲気を楽しめます。
平戸市役所
平戸郵便局
幸橋御門（復元）

幸橋は、平戸の歴史と文化を伝える貴重な遺産であり、訪れる人々に深い感銘を与えます。平戸を訪れた際には、ぜひ幸橋を訪れて、その美しい姿と歴史に触れてみてください。

その他

[平戸市]]公式サイト内紹介: [平戸市公式サイト

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