幸福のとき

幸福のとき

「幸福のとき」は、1977年8月2日から10月4日まで日本テレビ系列の「火曜劇場」枠で放送された全10回のテレビドラマです。

概要

結婚24年を迎えた柏木俊子と良平夫婦。高校生の千恵、小学生の久美と良一の3人の子供がいる中流家庭を舞台に物語は展開します。良平は貿易商社を経営し、家族に優しい夫であり父ですが、女性にも優しすぎる一面があり、過去に何度も妻を裏切っていました。ある日、娘の千恵は塾からの帰り道に、父が愛人と一緒にいるのを目撃してしまいます。今まで見て見ぬふりをしてきた母への反発、そして父への失望から、千恵の心は大きく揺れ動き、青春に暗い影を落とします。この出来事が柏木家に大きな波紋を広げ、夫婦は「今まで自分たちは本当の夫婦だったのか」と自問自答するように。破局を恐れるあまり、互いに誤った道を歩んできたのではないかと苦悩する俊子に、不治の病であるリンパ腺腫瘍が宣告されます。

夫の浮気が娘に知られたことで表面化した夫婦の亀裂、年頃の娘の両親に対する反発、不治の病を宣告された妻の心の揺れ動き、そして夫と愛人の関係。様々な人間関係と心情が複雑に絡み合いながら、一組の夫婦の愛の形を浮き彫りにしていくホームドラマです。

キャスト

柏木俊子：池内淳子
柏木良平：池部良
柏木千恵：村地弘美
明子：夏純子（良平の愛人）
大塚：名倉良（進学塾講師、千恵の恋人）
澄江：水野久美（良平の昔の愛人）
柏木英吉：笠智衆（祖父）
：浦辺粂子
坂井雄司：佐藤慶（俊子の知人）

スタッフ

脚本：石松愛弘
演出：嶋村正敏
音楽：内藤孝敏
* 題字：矢萩春恵

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